見出し画像

12年前のメールを読んだら温かい気持ちになった。

メールボックスの掃除をしていたら、12年前に書いたメールが見つかった。このメールに書かれているTは只今15歳。青春満喫中。メールは東日本大震災の直後のもので、この1年後に父は急死。ずっと距離を感じていた父とも温かいメールのやり取りがあったのだ、と嬉しくなったのでNoteでシェア。


2011年6月20日父母へ

父上・母上

先週土曜日、私は職場のサマーパーティーに出かけ、MとTは騎士祭りなるものに出かけました。前日夜なべして作った騎士の衣装を着て。

日本の男の子は侍の格好をするのかしら?こちらは騎士が男の子の憧れみたいです。

P.S 父上 ささやかですが父の日のプレゼントを送りました。もうすぐ届くはずです。お楽しみに。

さやか



011年6月23日5:51 父より
Tが、凛々しい面構えで、軽井沢で木の枝を拾った時、以来の顔になりましたね。

昨日、「蔵王」なる日本酒が届きました。美山錦の純米大吟醸ですので、何時飲もうかと楽しみに、いたしております。

心つかいに感謝致します。

私は、5月9日より、月・水・金に5年前まで行っていた、障害者施設に手伝いに行っております。この職場も、Word、Excelが使えないと仕事になりません。この教育係といったものです。

2011年6月23日父へ
Tは相変わらず木の枝が大好きで、森に散歩に行くと必ず拾い、幼稚園の庭でも拾って自分のロッカーに隠し、先日は10センチほどの枝を3本、母に買ってもらった靴の中に隠して家に帰ってきました。
少しでも被災地の復興に役立てばと思い「蔵王」を送りました。最近知ったのですが、Amazonで被災地に必要な物資を購入して送るというシステムがあるそうです。ご存知かもしれませんが、そのシステムを作ったのが早稲田大学講師の西條剛央さん。

http://www.1101.com/funbaro/2011-06-17.html

よかったら読んでみてください。なかなか面白いです。必要とされている場があるのは幸せなこと。仕事をするのは、生活の為もあるけれど社会とのつながりを保つ為でもあると、ながい無職生活のころに考えていました。

デンマークの不景気はまだまだ進行中。仕事があるだけで幸せ、そんな状況です。では、お身体に気をつけて。

さやか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?