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私の好きなデンマーク語

2つある。デンマーク人にこの話をすると喜ばれる。

"Lillefredag" (ちいさい金曜日)          =木曜の夜=週末の始まり

その日は木曜日だった。仕事に向かう車の中。18時まで会議のある日で、長い一日の始まりにため息気味。ラジオのDJのお姉さんが、「みなさーん。今日は木曜日。リトルフライデーですよ。もうほとんど週末ですよ。」と元気な声で言う。「そうだ!大好きな週末まで間もなく。」そう思ったら、長い一日も早く終わりそうな気がした。木曜日の仕事が終われば、ほとんど週末だ!多くのデンマーク人は、金曜日の勤務時間が月ー木曜に比べて短い。職場によっては、「金曜日のビール」と言って、仕事が終わった後にビールを飲んで、週末の始まりを楽しむ。ちなみに、12月23日の事はLillejuleaften(ちいさなクリスマスイブ)と言う。

"Pyt"=気にしない。

「ピュット」と発音するこの言葉。家でも仕事でもよく使う。自分にも相手にも使う。「気にしない」とか「まあいいじゃない」とか「とるに足らないこと」と言った意味だ。何か嫌なことがあった人に向かって「ピュット」と言って、「気にしないのよ」と前向きなエールを送ったり、嫌なことがあった時に自分で「ピュット」と言って気分の切り替えに使う。「ストレスを避けるためにも、ピュットボタン(ピュットの考え)を持ち合わせましょう。」という使い方もする。職員室には誰かが作った「ピュットボタン」が壁に。「気にせず次に進もう」と言うニュアンスのある、前向きな言葉だ。「ちょっと嫌なことがあっても、クヨクヨイライラしないで、ピュット。次に行ってみよう!」音の響きも可愛らしくて、次に進むおまじないの呪文みたいだ。日々いろんな事がある。小さな事にクヨクヨせずピュットだ。

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