トランプ大統領と国際協調
PRディレクターのさやです。
アメリカ大統領選が史上まれにみる大接戦ですね。ラストベルトの結果に注目です。1億人を超えるとされる郵便投票の結果もあるので,いつもより時間がかかる上に,トランプ氏が裁判に持ち込むなると一か月以上大統領が決まらない状況もあり得ますね!先4年の世界はどうなるのか,世界中が見守っています。
さて,今日はそんなトランプ大統領について,国際協調という点から考えてみたいと思います。ただこの記事に関しては,あくまで私の小さなつぶやき程度にとどめたいと思います。
国際協調と真逆を行く路線
パリ協定の離脱に象徴されるように,トランプ大統領は自国第一主義・米国第一主義を掲げて,いわゆる国際協調の路線を大きく外れました。アメリカ大統領が世界の大統領であった時代は終わり,アメリカを優先する方向性に大きく舵を切ったのです。
今年の国連総会においてもその姿勢は健在で,新型コロナウイルスの対応をめぐり,中国やWHOを非難するスピーチを行っています。グテーレス事務総長が国際協調の重要性を今一度訴えたいたのですが,トランプ大統領は「私は誇りをもって米国を第一に考える」と言い切りました。今日の大統領選挙を見据えて,共和党に対するアピールの場であったのは間違いありませんが,米国の暴走を非難する声が多く上がりました。
この姿勢はずっと変わっていません。例えば2018年の国連総会でもグローバリズムを明確に否定しています。
(トランプ大統領は)グローバリズムの考え方を拒絶し、愛国心を称賛した。「この部屋にいる全ての国が、自分の風習や信条や伝統を追求する権利を、私は尊重する」と述べ、「米国は皆さんにどのように暮らして働いて信仰すべきだなどと言ったりしない。ただその代わり、我々の主権を尊重するようお願いするだけだ」と呼びかけた。
アメリカが他国に干渉しない代わりに,あなたたちも一切私たちに干渉しないでくれという宣言に聞こえます。個別国同士の争いはあるものの,大国間では一応国際協調の在り方を探っていこうという姿勢が第二次世界大戦後のスタンダードだと思っていたので,トランプ大統領の姿勢はとても新鮮にうつりました。もうアメリカは世界を守るつもりはないのだと。
以前のnoteでも述べたように,一国の大統領として,その国の利益を第一に考えるのは自然なことだし,あるべき姿です。その点においてはトランプ大統領はもっともだと思います。しかし,国際協調を明確に拒絶し,世界に分断の波をもたらしたという点では非常に残念だと思います。
私は国際政治のプロでは全くないし,政策も詳しく正しく理解できているわけではありません。この選挙においてトランプ氏・バイデン氏どちらかを明確に支持しているわけでもありません。ただ,国際協調というピンポイントにおいては,トランプ氏が行ってきたこの4年間の言動は見ていて気持ちがいいものではなかったなと思っています。
遅くても年内には決着する次期アメリカ大統領。どちらのリーダーのもとに大国が進んでいくのか,見守りたいと思います。ご精読いただきありがとうございました。
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