今日はUNHCR(国連難民高等弁務官)創設70周年の日
PRディレクターのさやです。
今日はUNHCRが設立された日です!UNHCRとは,国連難民高等弁務官のことで,緒方貞子さんがトップを務められたことでも有名な組織です。世界中の難民を支援しています。
そこで,今日はUNHRの歴史と活動内容についてご紹介します!では,いってみましょー!
UNHRCは当初3年で解散予定だった
UNHCRの設立のきっかけは、第二次世界大戦でした。戦火により避難を余儀なくされたり、家を失った何百万人ものヨーロッパ人を救うことが当初の目的だったのです。そのため,設立当初は3年で難民の救済活動を完了し、解散する予定でした。しかし,難民救済のノウハウを別の場所における難民支援に活かすため,設立から70年が経った今でも、UNHCRは、世界中の難民支援に取り組んでいます。
ノーベル賞受賞は2回!
今年のノーベル平和賞は,初めてWFPが受賞し話題になりましたが,このUNHCRはすでに2度,ノーベル賞を受賞しています。一度目の受賞は1954年、ヨーロッパにおける革新的な活動を評価されたことが受賞理由でした。
2度目の受賞は1981年,ヨーロッパから始まった難民支援はすでに全世界に拡大しており,世界規模での難民支援が評価されたことが理由です。1度目の受賞後すぐ,1956年に勃発したハンガリー動乱で約20万人が隣国のオーストリアに避難を余儀なくされました。UNHCRはハンガリー人を事実上の難民と認定し、第三国定住に向けた支援に尽力しました。この時の経験が人道支援のあり方の礎となり、今でも引き継がれています。
また,1960年代には相次ぐアフリカ諸国の独立により、アフリカ大陸で初めて大規模な難民危機が起きました。UNHCRはこの危機に対応し,さらにはアジアやラテンアメリカにおいても難民支援に取り組みました。このような活動が評価されたのです。
現在、UNHCRは世界約135カ国で活動しており、約12,000人(日本人職員は90人)の職員が働いています。
まとめ
UNHCRは,「今日は70周年の記念日だが,お祝いの時ではない。世界中で難民を支援してきたことに誇りをもっているが,まだまだ道のりは遠い。」と語っています。このような節目の日が,多くの人に難民支援の活動を知ってもらうきっかけとなることを願っています。
photo by https://twitter.com/Refugees/status/1337044914639675392?s=20
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