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With/Afterコロナ時代におけるSDGs発信①ロレアルグループ

PRディレクターのさやです。

今日からSDGsに取り組む企業を一社づつ紹介する連載をはじめようと思います。SDGsが制定された2015年から5年が経ち,新型コロナウイルスという人類共通の課題に直面している今,SDGsは企業にとっても未来を描く道標としての重要性が増しています。

ウィズ・アフターコロナにおける企業の進むべき道として,SDGsを明確に企業理念や新しいプロジェクトとして打ち出した企業を紹介していきます。今日はその第一弾としてロレアルグループをご紹介します。

世界最大の化粧品メーカー:ロレアルグループ

ロレアルグループは、2013年からサステナビリティプログラムを立ち上げ環境・社会的課題に取り組んできました。2020年までという区切りでのプログラムだったため,今年からまた新たに「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー(L’Oreal For The Future)」という新しいプログラムを2030年に向けて発表しました。

その具体的な内容が,「地球の限界:プラネタリー・バウンダリーを尊重するというものです。プラネタリー・バウンダリーとは,2009年に地球システム・環境分野の科学者らによって定義された比較的新しい用語です。人間社会が安全で快適な開発を行える境界を示しており,ある一定を超えると地球環境の破壊が進行しすぎて壊滅的な被害を催すとされています。

地球との共存を目指し、環境に優しい持続的なビジネスモデルに変革していくことを目指しています。また、拠点がグローバルに広がっていることを踏まえて,各拠点ごとの独自の社会的な課題を優先して取り組んでいくことも発表しました。

日本ロレアルは政府が掲げるSDGsの8つの優先課題の中で特に重要とされている,「ジェンダー平等」「持続可能な消費と生産」「気候変動」「グローバル・パートナーシップの活性化」の4つを重点的に取り組むことを発表しています。

例えば「ジェンダー平等」においては,下記のような支援プログラムを通して,シングルマザーの所得増加に貢献していることが具体例として挙げられています。

日本ロレアルはシングルマザー就労支援プログラム「未来への扉」を通し、2016年よりシングルマザーの就労を支援してきました。2019年時点で、受講者であるシングルマザーの過半数が所得増を達成しています。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000004813.html

まとめ

ロレアルグループではグループ全体として指標を「地球の限界を考慮したビジネスを行うこと」とした上で,各拠点ごとの最重要事項に取り組んでいます。全体として進むべき方向性を明確に提示した上で,ローカル拠点でさらに具体的な目標に落とし込んでいく方法は非常に参考になります。また,「サステイナビリティ:持続可能性」と逆の「地球の限界」という言葉を用いることで,現代の地球環境のひっ迫感を如実に表しており,行動を加速させる意欲を駆り立てられるように思います。今後もロレアルから目が離せません!今日もご精読いただきありがとうございました。感謝を込めて。


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