気候変動により住む場所が奪われる?!

PRディレクターのさやです。

今日は「SDGsゴール13:気候変動に具体的な対策を」に基づいて,セネガルの現状について考えたいと思います。

海が住む場所を削り取っている

セネガルは沿岸部に人口が集中している国の1つです。海は人々の生活を支える資源でもありますが,同時に生活を脅かす存在にもなっています。

その理由は「海岸浸食」波によって海岸が削り取られていく現象のことです。気候変動による海面の上昇により,波が海岸を削り取り,実際に人の住む場所がどんどん浸食されていっているのです。

セネガルの北部サンルイという都市では,海岸線が年に最大5メートル後退しているといわれています。このまま気候変動が進んでしまうと、2080年までに街の8割が水没する見込みです。

なぜ海が浸食するのか

セネガルのように海岸部に人口が集中する国は他にもたくさんあります。日本も例外ではなく,本当に住む場所や生活の拠点がなくなってしまうかもしれません。このような現象の原因としては,以下のようなことが考えられています。

沿岸部の開発や、川の上流のダムが自然な砂の動きを妨げてきたこと、気候変動による台風の巨大化や温暖化による海面の上昇といったことも海岸浸食を後押ししています。

気候変動はどこまで進んでいるか

最近の4年間は記録上、最も暑い4年間で,世界の科学者たちが「受け入れがたいリスク」と警鐘を鳴らしています。アメリカのバイデン氏が復帰を宣言したパリ協定は、以下のような目標を定めています。

地球の温暖化が2˚Cを「かなり下回る」よう抑えるとともに、この気温上昇をさらに1.5˚Cに抑えること。

この目標が達成されず,このまま有害物質の排出量が減らなければ,地球の気温は2100年までに3˚C上昇する見込みです。地球上のすべての動植物に深刻な影響を及ぼす数値です。

氷河はこれまでにない速さで解け出し、海面上昇の一因となっています。

人口500万人を超える世界の都市の3分の2近くは、海面上昇のリスクにさらされる場所にあり、世界人口のほぼ40%は、海岸から100km以内で暮らしています。何ら対策が講じられなければ、ニューヨークや上海、アブダビ、大阪、リオデジャネイロをはじめとする多くの都市は、私たちが生きている間に水没し、何百万もの人々が避難を強いられることにもなりかねません。

参考:https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/un75/issue-briefs/climate-crisis-race-we-can-win/

まとめ

今日は「SDGsゴール13:気候変動に具体的な対策を」に基づいて,セネガルの現状についてまとめました。海の浸食により住居が失われる現象はすでに起きている現実で,このままのペースで温暖化が進めば,ニューヨークや大阪などの大都市も水没する危険性があります。決して他人事ではなく,今からできることを確実に実行していく必要があるのです。

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