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SDGsの今:目標⑥安全な水とトイレを世界に

PRディレクターのさやです。

今日はSDGsの今,目標⑥についてまとめていきます。日本ではおよそ水が使えない,安全な飲み水がないという環境は,平時においては考えにくい状況ですが,世界ではいまだに多くの人が水がないという理由で住居を追われたり,命を落としています。

目標⑥安全な水とトイレを世界に

すべての人々に水と衛星へのアクセスと持続可能な管理を確保するものです。汚染させた水や地下水を飲むことで命を落とす子どもが年間150万人にのぼります。近年の人口増加や気候変動により,さらに水へのアクセスが難しくなる人が増えることが懸念されています。生きていくための最も根幹にある水,緊急度が非常に高い目標の1つです。

最新の状況は以下の通りです。地球上の数十億人は今なお,水と衛生サービスへのアクセスがありません。安全な飲み水はもちろん,新型コロナウイルス感染症の予防に最も効果的な手段の1つである手洗いができる設備がない人も30億人存在します。地球人口の半数に近い人数です。また,2030年までに7億人が水不足を理由として,住んでいる場所を追われる可能性があります。

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世界の取り組み

安全な飲み水を持続的に確保するためにはどうしたよいか。この問いに対して,現地の資材を活用した画期的なシステムがあります。その名は「WarkaWater」デザイナーのアルトゥロ・ヴィットリ氏により考案された高さ約9mの給水塔です。空気中の水蒸気を、電気などを使わずに自然に集めて,1日に25ガロン(約95リットル)以上の飲用水をつくることができます。

水蒸気を集めるのはナイロンなどの繊維で,その周りを竹などで構築した枠組みが覆っています。地球上のすべての河川の約8倍にあたる水分量が含まれている水蒸気から,水を得るという発想です。

地下水から水を得ることも手段の1つですが,硬い地盤を掘ることのコストや,地下水までから家まで運ぶ労力などを考えると,持続可能性がやや劣っている場合が多くあります。このWarkaWaterは地盤を掘らずに水を得るという新しい発想に基づいたアイデアなのです。

まとめ

今日は目標⑥安全な水とトイレを世界に,についてまとめました。水について考えることは地球全体のエコシステムを考えることと直結しています。水というインフラを整えてすべての人に安全な居場所が確保されるように,2030年までの時間はあと10年しかありません。

photo © UNHCR/Eugene Sibomana
A young Burundian refugee washes his hands before boarding a bus with his family to voluntarily return home after living in exile since 2015.

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