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国連ドキュメンタリー映像の内容を解説!

PRプロデューサーのさやです。

今日は国連が公開したドキュメンタリー映像を見て感動したので、その良さについて語ります!30分ほどの映像ですが、世界の今の姿を知る大きなきっかけとなります。

ドキュメンタリーの名前は、『NATIONS UNITED ともにこの危機に立ち向かう』。国連創設75周年と持続可能な開発目標(SDGs)採択5周年を記念して制作されました。字幕で日本語も選べるようになりました!

このドキュメンタリーは、世界の過去・現在・未来を、データと世界各国から集められた映像を用いてリアルに映し出しています。

全体の構成

まずは新型コロナウイルスの現状について、概略をまとめています。新型コロナウイルスを「レントゲン」に例え、世界が抱えている脆弱性や課題を浮き彫りにしたという表現が印象的です。次に今すぐ変化を起こすべき4つの課題が順番に解説されます。

(1)Climate and Planet 気候と地球

オーストラリアでの甚大な山火事やジャカルタでの水害、アフリカでのバッタの大量発生などを例として、地球はいまだかつてない危機に瀕していること、そして、世界中で気候変動に対するアクションを起こそうと活動している人々の姿があることを教えてくれます。俳優のドン・チードル氏も気候変動への早急な対応を訴えています(映画アイアンマンでローズ大佐を演じていることでも有名)。気候変動に対する具体的な案として市民ではなく、炭素に税金を課すことなども挙げられています。

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(2)Poverty and inequality 貧困と不平等

貧困については長年の取り組みにより一定の進歩がみられています。30年前は極度の貧困状態で暮らす人が世界で19億人でしたが、2015年には7億3400万人まで減少しています。しかし、今なお世界の10%の人々は極度の貧困状態にあり、しかもそれは生まれた時の環境で決定してしまうことがほとんどであることが課題です。具体的な案として公的資金の使い道を変えること、すべての人にインターネット環境とセーフティネットを提供することなどが挙げられています。

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(3)Justice and Human Rights 正義と人権

ジョージフロイト氏の警察官による殺害をきっかけに、世界中を巻き込んだ「Black Live Matters」運動の様子が映し出されます。個人的に最も印象的だったのは、ある女性が持っていた「Racism is pandemic too」というパネルでした。直訳すると「人種差別もパンデミックと同じである」ですが、人々の中にいまなお根付いている差別とどう向き合っていくか改めて私たちに問われています。世界全体が大きな混乱の中にある今、より差別意識が増すことが懸念されます。ジョージフロイト氏の弟が兄の死への悲しみと共に、世界中の人々が行動を起こしたことに希望を見出したように、いかなる差別も決して許されないのだという輪が広げなければならないと強く思います。

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(4)Gender Equality ジェンダー平等

女性への差別は世界で最も不公正なものであるとした上で、意思決定層に占める女性の割合の低さなどをデータを用いて解説しています。また、女性の教育のために声をあげ続け、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララさんのインタビューも掲載されています。年齢を問わず人は誰でも変化を起こせるのだと訴えています。

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個人的感動ポイント集

①人々がロックダウン中も共に乗り越えて来た姿

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アメージンググレースの曲にあわせて、ロックダウン中の無人の街が次々と映し出され、緊急事態宣言時の日本でも街から人が消えたことを思い出しました。先行きが全く見えない中、非日常に突入していくことに漠然とした大きな不安を抱えていたことを思い出します。

しかし曲調が次第にアップテンポに切り替わると同時に、ロックダウン最中も人々がフィジカルディスタンスを保ちながら、共に乗り越える姿が映し出されます。画像の「Dansez chez vous」は自宅で踊ろうという意味のフランス語。なんとか明るい方法で新生活に適応すべくもがいていたことを思い出して感動します。まだまだ適応の最中ですが、それでも確実に世界は前進しています。

②2012年の国連総会でのビヨンセのパフォーマンス

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今回の映像では、2012年の国連総会でビヨンセが行なったパフォーマンスの新しいバージョンが公開されています。さすが世界の歌姫。国連総会場の壁がプロジェクションマッピングとなり、映像とマッチして圧巻のパフォーマンスです。ここだけも一見の価値有りです!

まとめ

国連が記念すべき創設75周年に制作したドキュメンタリー映像について、全体像と私が感動した箇所を解説しました。今回国連が取り上げた4つの課題以外にも、世界には課題が山積しています。また、SDGsの進捗も新型コロナウイルスの影響により過去何十年の努力が無に帰している項目も多くあります。次の100年を決める大きな決断の時に私たちは立っています。みなさんはなにから始めますか?

ご精読いただきありがとうございました。感謝を込めて。


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