子育てはロックのぶつかり合い
謎の題名?
私は歌が大好きだけれど、ジャンルにこだわりはない。
感覚として気持ちいいものがスキ。それがどんなジャンルでもいいし、ピアノのクラシックもボサノバも好き、熱唱系のバラードも大好き。
歌詞もすきだけれど、聞こえてくるメロディや歌っている人の声、音調からスキだな、気持ちいいと思うことが多い。洋楽でも邦楽でもいい。
しかし、結婚出産を機にめっきり音を聞かなくなった。
ある日、ママ友のお友達のおうちに遊びにいった。ONE OK ROCKのライブ映像が流れていた。ワンオクという言葉はよく耳にしていたけれど、この画面に映っているアルファベット文字とはつながっていなくて、読み方がわからない。
子供にはあまりテレビを見せていなかったこともあるが、息子が画面をみるなり、神をみる眼差しで正座をして見つめている。わたしも初めは息子を見て笑っていたが、引きつけられてしまった。あーどうしてもONE OK ROCKのWhenever you areをもう一度見たい。
家に帰ってから何度も息子がもう一度見たいという。わたしもどうしても見たい。はまった。歌が上手なのは言うまでもないし、知れば知るほど魅力的。高い場所を目指して、いろいろなものと戦いながら努力しながら挑戦している姿やもがいている姿がすごくかっこいい、人柄にも惹かれていく。
そして、最近秋本康さんとTAKAの対談があったので聞いてみた。
ロックのジャケット写真に、大きくてかっこいいバイク、いわゆるロックっぽいではなくて、その家さえなければスムーズに滞りなく流れる道にどでんと存在している、その家をジャケットの題材にする話がでた。すごくすごく興味深かった。面白い。ロック精神とは、強く堅い意志、思いを貫くイメージ。いい!
そして昨日の夜中、ふと、子育てってロックのぶつかり合いだなと思った。
息子も娘も我が子故にこだわりが強くて頑固で、思い通りにならないとシャウトする。こうしたいんだよ!!!!!曲げるとかじゃないんだよ!!!!靴はこうやって履きたいんだよ!自分の価値観を押しつけてこないでよ!!しっかりと自分の軸があって主張して、思いを貫いている感じ。
今までは、自分や先生や友達に気に入られるような思い通りに動いてくれる子になるようにしなきゃと思っていた。実際自分も精一杯そうしてきたし、それを評価されてきたからだろう。一方、子供たちは私が我慢してできなかったことをしてくる。私は長年我慢してきたんだからあなたたちもやりなさいよ、ってイライラしている感じがしていた。
しかし、昨日子育てってロックのぶつかり合いかもと思ったら、子供の主張がすごくスキになれそうな気がしてきた。子育てするまで気づかなかった、自分の中にも確実にあった、しかし眠っていたロック魂が少しずつ目覚めてきた。嬉しそうに、長年我慢をしながら仮面をかぶっていたその仮面を放り投げる勢いで、シャウトしていいよ、いいんだよ、自分はこうしたいんだよ、そうだろ?って問いかけてくる。自分でも意外でウケた、でもこれから子育てが少し楽しくなる気がした。
子育てはロックのぶつかり合いだ。私にはしっくりくる。
にこにこいつも笑顔でなんでもできる美人な優しい穏やかなお母さんを目指していた、いやまだ目指してはいるんだけど、こうでなきゃこうでなきゃ、みんなみたいにならなきゃ、わたしってなんでこんなにできないんだろう、いつも悩んでイライラして、わたしはどんより雲みたいって思いは投げ捨てよう。
わたしはロックが好きだ。そのまっすぐな意志が大好きだ。子供のまっすぐな意志、私のまっすぐな意志、受け止めようじゃないか。大好きだって認めようじゃないか。
今日も子供と拳を上げながら子供と自らの素晴らしい意志を尊重し、主張していこう。