プロットを2回書いたら倍速で書けた

「プロット」は小説の本文を書く前に流れを決めておくあらすじのようなものです。

このプロットをどこまで細かく書くかは人によると思うのですが、最近試したやり方ですごくうまくいったものがあったので紹介します。


小説完成までの4ステップ

小説を書く上でよくイメージするのは、以下の流れです。

プロット

本文を書く

推敲

この流れにおいて、プロットを書くステップを二回に分けるのが今回のやり方です。

大まかなプロット

細かなプロット

本文を書く

推敲

この「細かなプロット」を書くことで、効率よく小説を書き進めることができるようになります。


細かなプロットとは

「細かなプロット」とは、「本文に近い形でプロットを書く」ということです。

具体的には、セリフや地の文も思いついたものはだいたい書いてしまいます。

ただし、いい表現が思いつかない時はそのまま直接的な間違いのない表現で書きます。ポイントは「他人が見ても話や状況がわかるように書く」ということです。

表現や言い回しを考えるのは後回しにして、とにかく話を先に進めることを意識して書いていきます。

どのくらい細かく書くかは慣れによりますが(慣れると荒くてもよくなる)、私が意識しているのは「ちょっと手を加えれば本文になる」くらいの細かさです。

例えばプロットに「正常位で挿入する」と書きます。これが本文では「僕は彼女に覆い被さり、ゆっくりとペニスを突き挿れた」のような文章になります。表現を考えるのは「本文を書く」ステップで行い、あくまで間違いのないよう話の流れを考えるのがプロットです。

もうひとつ気をつけるのが、「シーンとシーンのつなぎのシーンまでプロットに書く」ということです。これが「細かなプロット」では重要です。

本文を書くステップで手が止まるのは、書きたいシーンから書きたいシーンへの「つなぎ」が思いつかないから、という場合があります。この「つなぎ」のシーンもちゃんとプロットの段階で書いておきます。「大まかなプロット」では省いてしまっていたつなぎのなんでもないシーンを、「細かなプロット」では書いておきます。こうすると本文を書く時に表現を考えることに集中できます。

まとめると、以下の点に気をつけます。

・話の流れを考える時間(プロット)
・表現を考える時間(本文)
を、分ける。

・つなぎのシーンまで書く

そのために具体的に行う「細かなプロット」は、以下の点に気をつけて書きます。

・表現を考えるのは後回しで、話の流れを細かいところまで考えるのに集中する
・「ちょっと手を加えれば本文になる」くらいの細かさで書く
・他人が見ても話や状況がわかるように書く
・シーンとシーンのつなぎのシーンまでプロットに書く

以上に気をつけた「細かなプロット」を書くことで、スピードもクオリティも上がります。実際に1日に書ける文字数の量が2倍くらいになったので有効だと思います。

みなさんもぜひ「細かなプロット」を書いてみてください。

(この記事は全文無料で公開しています)

ここから先は

0字
あなたのえっちな妄想を文章にしてみませんか?

小夜夏ロニ子が官能小説を書くときに考えていること。 ひとりでも多くの方に頭の中のエロい妄想を文章にしてもらって、官能小説を書いてみる楽しさ…

いただいたサポートでえっちな作品を購入し、私の小説をよりえっちにします。