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自然分娩、無痛分娩、帝王切開、全て経験した上で最も痛かったのが「血栓性外痔核」という話

結論はタイトルに持ってくる。
つまり、まだ尻の話です。

発症した日の敗北感から一夜明け。

ボラギノール先生と地味に動きの多い夜勤を交代してもらったおかげか、朝恐る恐る体を起こしたらだいぶ痛みが和らいでいた。
市販薬でイケるか…?と、一瞬血迷ったが、喉元過ぎればでスルーすれば、いつかきっとまた地獄を見る。そんな気がしたので、新生児を連れて夫に運転してもらい、評判の良い肛門科で診てもらうことに。

生まれて初めて*の病院。
なんとなく恥ずかしさを伴う肛門科。
もはやそんなこと言ってられん痛みよ。

紙パンツのお尻部分に穴が開いた検査着に着替え、若いナースにグイッと局部を広げられて悲鳴を上げ、予定外の直腸ファイバースコピー(内視鏡)で自分の*と中を見せられて動揺を隠せない。
心の準備などしていない。

診断名は、血栓性外痔核
要は血豆だそうで。

【血栓性外痔核は、ある日突然、肛門の周囲に血栓(血のかたまり)ができて激しい痛みを伴います。すぐに手術を受ける必要はほとんどありませんが、痛みが強い場合や症状が長引く場合は病院を受診する必要があります】

ボラギノール ホームページより  

この血豆、妊娠・出産期にできやすく、しかも突然の激痛。
原因は妊娠による静脈圧迫や血液量の増加、いろいろあるけど、要は肛門周りの血行不良。安静にしすぎもよくないらしい。

産後は安静にしろと言われたり、安静にしすぎると子宮復古不全や尻トラブルを引き起こしたり、産褥期のさじ加減て難しすぎない??

治療は保存療法。内服薬と注入軟膏をもらって終了。
授乳期ということで、薬剤師さんが分厚い文献を引っ張ってきて、薬効や危険性について調べた見解を丁寧に説明してくれたことがうれしかった(授乳期の安全性に関わるデータがない薬だった)。熱心な薬剤師さんに出会えたことが、今回の尻トラブルで唯一うれしかったことだ。

あれから二晩経ち、血豆自体はそこあるものの、肌に擦れてもなんとか我慢できる程度までに痛みは軽減。まさか退院後に帝王切開の痛みを余裕で上書きする痛みをくらうなんて誰が想像した?

自然分娩、無痛分娩、そして今回の帝王切開と、一般的な分娩方法3種類をコンプリートしてきた自分だけど、どの出産の痛みよりも勝るのが「血栓性外痔核」と断言したい。人が経験する痛みはたいてい頻度や程度に波があるものだけど、あの痛みは強度MAXで高め安定。不愉快極まりないタイプだ。
妊娠中にその気がある人は、早めに肛門外科で診てもらってくださいねマジで。

で、このまま引っ込むんかな…?
(彼らのゴールを私はまだ知らない)

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