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尻に負ける。

それとの付き合いは、妊娠中に遡る。

(あれ?なんかポコっとしたのが出てる??)

トイレで排便後にお尻に違和感を覚えた私は、お風呂でおそるおそる触れて確信した。

あ、いぼ痔ってやつだわコレ。

女性は出産時に強くいきむことで、痔主になりやすいらしい。ただ、特に痛むこともなかったので、様子見という名の放置で1年間。
それは突然自己主張を始めた。
いきなりの大絶叫で。



昨日からお腹を下し気味で頻繁にトイレに行っていたら、なんだかお尻周りがヒリヒリ痛い。やがてズキズキズキズキ脈打つように痛みだし、立っても座っても横になっても、ほんの少しそれに圧力がかかるだけで不愉快な痛さ。
円座クッションもいまいちしっくりこない。
他の部分にかかる圧力で、余計に鬱血して痛むのだ。
恐々触れてみたら、それは妊娠中に確認したときよりも大きくてしこりのように硬い。

あー、これは困ったー……。
新生児を抱えた今、新たな痛みに悩まされるなんて……。
夜も痛くて娘の相手も満足にできず、そもそも刺激するので動きたくない。楽になる姿勢がない。
なんとか対処法はないものかと調べると、ボラギノールを塗る、痔を押し戻す、と。

押し戻す??
あれを、自分で、体内に…?
えっ、怖っ……。

だが怖気付いている暇はない。
2日後の1週間検診で産院に行くものの、こうも痛いと日常生活に支障が出まくりで何もできないのだ。

運良く20年来の大痔主である夫がボラギノールを持っていたので、アドバイスを受けて凸部を戻すべくトライするものの、出ようもする力が強すぎて根負けした。
軟膏を塗って何度か試みたが、結局戻せず戻らず、痛くて断念。
完全なる敗北だ。

今夜の夜勤は夫に交代してもらおう……。
新生児の授乳やオムツ替えで、低い位置で作業をする自信がない。

いやいや、いったい誰が想像した?
帝王切開の傷の痛みよりも痛むなんてさ。
まさかの痛みに凹みつつ、横になりながら、スマホで調べている。

近所の肛門科の診療時間を。

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