非日常と日常
人は、非日常に憧れる。
非日常とは「自分の日常とはかけ離れている」ということだ。
日常というのは「普段の自分であり、当たり前であり、普通のこと」である。
しかしその日常というのは、「自分にとっての日常」でしかない。日常は、一人ひとりで大きく異なるのだが、そこを人は無意識に見落とす。
ある人がステキな暮らしをしてると、人は憧れる。けれどその憧れの人にとっては「日常である」ので自分をステキとは思っていない。
その憧れの人自身も、他の人に対して自分にとっての日常ではない暮らしをしてる人に憧れる。
こうやって人は自分を基準にして外側を見るので、価値観や会話のずれを生ずるのだ。
ズレがあるからこそ、協力したり、助け合ったり、より良い関係性が本来生まれるはずなのだが、そこを「自分とは関係ない、自分とは違う」と断絶してしまうと、関係性はそこで終わってしまう。
目の前に映ることはすべて「自分の鏡」である。何かどこかが同じ部分に触れてるからこそ、その出来事や景色に出会うのだ。
日常だろうが、非日常だろうが、そこに自分との接点を感じることができれば、いずれ日常も非日常も同化したり逆転したりする。
感情を横に置いて、まっすぐな気持ちで見れば、受け答えや対話から新たな気づきが生まれるだろう。
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