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『大豆田とわ子と三人の元夫』観終わっちゃった。


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このドラマすきでした!
録画して観る派の私は結構ためちゃうことも多いのですが、このドラマは次の日には観るくらいお気に入りでした。

タイトルばんざい


小説選ぶときに「これ気になる!」って思う時と同じわくわく感。

だってだって、これ恋愛ドラマだなっていう雰囲気じゃないし。
コメディ要素モリモリだろうとは思いましたけれども。

着地点が見えない。想像ができない!

そんなタイトルなものだから、毎回が短編映画。


実際に観ていてもやっぱり。
最終回が見えない。
どうなるんだろうとは思いつつ、どうなろうが受け止める!
そんな覚悟でついていきました。

この人と一緒になるの!?ってうきうきしていると軽やかなステップで裏切ってきます。
違うんかーーー!って、なんだかミステリー小説の犯人を推理しているかのよう。

ゲストがいつも豪華なので(男女問わず)、それも楽しみでした。

斎藤工をあのような役にしたり。笑
オダギリジョーをめちゃくちゃ個性的で素敵にしておいて、「え?なんで?
」と思うバイバイしたり。
風吹ジュンさんのシーンには胸がぎゅっとなりました。

オダギリジョーとの関係に未だ「なんで?」と不思議に思っている私はまだ子どもなのかな。
素敵だと思っていたわけだし、お互いの気持ちは一緒だったと思うのだけれど。
もっと仕事がしたかったから?網戸はめてくれたのにダメなの?


名言多発!!

とわ子の器の大きさ。女性としての魅力。人間としての魅力。
全部がぎゅぎゅっと詰まった言葉がたくさん出てくるんですよ。

ほんとうに素敵なひと。
だから元夫はみんなとわ子のことまだ好きなのね。

「別れたけどさ、今でも一緒に生きてるとは思ってるよ」

とわ子のことが大好きなのに周囲の視線(たぶん思い込み)に耐えきれなくて別れてしまった2番目の元夫。
ひねくれ者の慎森。彼からの愛の告白をさらりと回避するのだけれど、そのときのとわ子の言葉。

とわ子の思い。三人の元夫への気持ちが表れている言葉だと思います。
離婚した相手に対して、こんな風に思えるんだ・・・
私の中に革命の風を吹かせた一言。すき。

「人生に失敗はあったって、失敗した人生なんてないと思います」

これは偉人レベルの名言だと思う私。
ちなみにこれも、とわ子さまの言葉です。

これが共感か・・・なんて思いながら泣いてました。
自分のいろいろなことに重ね合わせちゃって。
沁みちゃって。


もちろん他の人だってぐっと心をつかまれちゃうこと言ってるんです。

「人間にはやり残したことなんてないと思います」

これは小鳥遊(オダギリジョー)。
仕事モードとプライベートモードをびっくりするぐらい分けられる天才。
別人並みにオンオフの切り替えがすごい彼が優しさマックスのオフ状態でとわ子にかける言葉。急死したとわ子の親友の話をしたときのこと。

さらに畳みかけるように続きます。私に言ってるのかなって思うくらい。

「人は時々寂しくなるけれど、人生を楽しめる。楽しんでいいに決まっている。」

勝手に『ありがとう』と心の中で静かにつぶやいていた私がいました。


まとめるとね

たくさん笑えて時々ぎゅっと心をつかまれる。
優しいドラマだったなあと思う。

不思議だけど素敵な関係で、ときどき羨ましくもなる。

4人の雰囲気がさっぱりしていてでも密度が濃くて、見ていて愛おしくも感じるのは大豆田とわ子の人間性に始まり、終わる。

私はひとりで生きていくことなんて出来ないだろうけど、彼女のような人になりたい。
(彼女もひとりじゃないね。元夫やいろんな人が周りにいつもいる)

みんなが笑顔ならオッケーって感じ!そんな人になりたい。

元夫の悪口をいうことなく、いい思い出で相手を包む。

つまりはさ、富士山は大豆田とわ子ってこと。笑

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