憧れのサンタクロースに会いたい願望と私の夢が打ち砕かれたお話し
一生のうちでどうしてもここだけは行っておきたい場所がある。
私にとってそれは「サンタクロース村」だ。
サンタクロースほど世界中の子ども達から愛されている人物はいないだろう。
どんなに有名な歌手や俳優、女優、世界的なスターでもサンタクロースほどの認知度を持つ人はいないはずだ。
老若男女に知れ渡るサンタクロースに会える村があると知ったからには、行くしかない。
世間の状況が状況なので、いつ行けるかは分からないが、来たるその日に向けてサンタクロース村への行き方や私のささやかな夢が打ち砕かれた幼い頃のお話などをしていきたい。
<①サンタクロース村への行き方>
調べたところによると、皆様ご存知サンタクロースがいるのは、フィンランドのラップランド圏ロヴァニエミ市らしい。
まず日本からフィンランドへは、成田国際空港から飛行機に乗ること○時間で到着とのこと。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港へ着いたならば、国内線に乗り換え1時間半でロヴァニエミ市へ着く。
ロヴァニエミ市への行き方は、国内線で行く方法の他に「サンタクロース・エキスプレス」という寝台列車でも行けるらしい。しかしながら、寝台列車だと10〜12時間かかるため、旅程が短い人には国内線を利用する方がいいだろう。
サンタクロース・エキスプレスという名称には物凄く惹かれるが、ネットで検索してみたところ、特段サンタクロースの絵が列車に描かれていたり、サンタクロースに纏わる特典もないようなので、国内線が良さそうだ。
ロヴァニエミ市へ着いたら、1時間に1本走る路線バスに乗り込み30分もすればサンタクロース村へ到着だ。遂に憧れのサンタクロースに会える。
<②サンタクロースへの微かな希望が打ち砕かれた話>
皆さんはサンタクロースが実際に存在すると思いますか?
サンタクロース村でサンタクロースに会える=サンタクロースいるじゃん、って事にはなるが、そういうことではなく、絵本にあるようにサンタクロースがトナカイのソリに乗り世界中の子どもへプレゼントを運ぶという事実が存在すると思いますか?ということである。
意見が分かれるところだとは思うが、私個人としては「NO」だ。
気持ちとしては自信を持って「YES」と言いたいところだが、過去の経験からそれができない。
私個人としての意見であるため、実際のところ、世界中に支部があってチーム制でプレゼントを子ども達に配っていたりするかもしれない。
全くもって根拠は無いが、サンタクロースはいるものとした方が夢があるし、存在を信じることでクリスマスがより特別なものに感じる。
ちなみに私の夢が打ち砕かれたお話と言うのが、個人の意見として「NO」と言うに至った理由である。
我が家には100cmに満たない大きさのクリスマスツリーがあり、クリスマスが近づくと飾り付けをしてサンタクロースへ手紙をかき、プレゼントを心待ちにしていた。
夢が打ち砕かれた小学4年生の冬も私はツリーを飾り付け、ドキドキしながらクリスマスを心待ちにしていた。
運命のクリスマスの日。ツリーをみるとプレゼントがあるではないか。
最後の追い上げとしてお母さんのお手伝いをした甲斐があった。
欲しかったリカちゃん人形、しかも客室乗務員バージョンである。
嬉しくてしょうがなかった私だが、ふとある事が思い出された。
経験された方もいると思うが、小学生になると友人達の間で「サンタクロースはいるのか?」論争が繰り広げられる。
兄弟姉妹がいる子は兄や姉から実情を聞かされたとして、「プレゼントを置いているのはお父さんだ」とクラスで自慢げに話していたものだ。
私は兄がいたもののほぼ一人っ子として育ったため、論争で友人が「サンタはいない」と口にしていても、心の中ではいると信じていた。
ただ、そうは言ってもサンタがいることを賛同してくれる人が欲しい。
自分一人だけで信じ続けると言うのは寂しさがあり、難しいものだ。
そこで私は母親にサンタクロースがいるかどうか確認してみることにした。
今から思えば、素直に「サンタクロースっているよね?」と聞けば、母も事情を察して「いるよ」と答えてくれたかもしれない。
しかし、私はクラス論争で議論されていた「プレゼントを置いているのはお父さん」と言う言葉が頭をついて離れなかったため、母親に「ねぇねぇ、クリスマスのプレゼントをくれたのはお父さんなの?」と聞いてみた。
すると母親からの返答は「何言ってんの?プレゼントを買ったのも置いたのもお母さんやで!」であった。
なんたることだ。私が欲しかった答えとは違うし、まさかの母親の怒りつきだ。
こうして私の微かな期待は見事に崩れ去った。
<③サンタクロースに会いたいと言う気持ちが消えることはない>
無残にも小学4年生の純粋な気持ちは打ち砕かれたわけだが、だからと言ってサンタクロースに会いたいと言う気持ちが消えたわけではない。
寧ろサンタクロースそのものへの興味が増し、実際に会いに行きたいと言う願望を持つようになった。
アラサーなので一人で行くことも出来るし、行こうと思えばいつでも行ける。
もちろん気持ちの準備はバッチリだし、サンタクロースに会ったらどんな話をするか、そして気付かれないようにこっそりお髭を触るシュミレーションまで完璧だ。
あとは航空券を予約して行くだけである。
ただ折角なので、サンタクロース村へは母親と行きたい。
すでに小学4年生の時のことは二人の中で笑い話になっているのだが、サンタクロースを間にして信じる娘と否定した母親のスリーショットを撮るのも中々面白いと思うのだ。
サンタクロースへ会う道のりは長いため、昔話を語りながら母と二人で旅行するのも悪くない。
実際に行くのは現状難しいが、行けた日には、noteへまた投稿したいと思う。
<画像元>
見出しの画像は「コノハ@写真と言葉」さんのものを拝借しました。
素敵な画像をありがとうございます!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?