「めんどくさい」は言い訳にならない
外国語を学ぶ面白さの中に、私は日本語にはない概念を知り、自分の価値観の世界が広がっていくことがあると思っています。
カナダ留学中、ホストマザーに「休みの日だというのに、何故あなたは外に出て遊びに行かないのか?」と頻繁に問いただされました。
私は「え〜、めんどくさいから!」と答えようとしたのですが、
「めんどくさい」って英語でなんて言うんだっけ??
調べてみても、日本語で言う「めんどくさい」という意味を示す英単語は出てきませんでした。
ここで、大学でちょっとかじった程度の言語学の知識を用いると、
私たちは言葉がないと世界を認識できない、という考え方があります。
言葉がないということは、存在していないのと同じこと。
つまり、英語の世界には「めんどくさい」という概念はないようなのです。
「めんどくさい」という感情を英語で表すことは可能です。でも、それには、どうしてめんどくさいのか?を考えて適切な表現にする必要があります。
「外出するのがめんどくさい」
↓
「家にいたい気分だから、外に出たくない」
↓
I don't want to go out because I feel staying home.
なぜ外に出るのがめんどくさいのか?を考えた時、「家にいたい気分」という別の理由が見えてきました。
今まで何かをやりたくないときに「めんどくさい」で片付けていたけど、
掘り下げていくと実は別の理由があって、「めんどくさい」って、それをやりたくない本当の理由ではなかった。
英語を通してそんなことに気づくことが出来ました。
それ以降、「めんどくさい」と感じたら、なんでめんどくさいのか?考えるようになりました。
めんどくさいは、言い訳にならないから。
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