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ファッションと建築の密接な関わり

こんにちは、sayakaです。今回は「ファッションと建築の密接な関わり」について述べていこうと思います。

ファッションと建築が密接な関わりをしているのはご存知でしょうか?

ファッションは前の記事でも述べましたが、その人のライフスタイルそのものです。人が生活するにあたり衣食住は欠かせないものですよね。その中でも今回は住に着目し、ファッションとどの様な関係性があるのかについて述べていこうと思います。

今回はフセイン・チャラヤン、安藤忠雄、吉岡徳仁の3人をご紹介します。


フセイン・チャラヤン

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キプロスの首都ニコシアで、トルコ系キプロス人として生まれた。1982年に一家でイギリスへ移住し、イギリス国籍を取得。セントラル・セント・マーチンズでデザインを学ぶ。1995年、ロンドン・ファッション・デザイン・アウォードで、100の出展中1位を獲得。賞金を得て、同年のロンドン・ファッション・ウィークに出展した。テート・モダンや、ヴィクトリア&アルバート美術館に彼の作品が展示されており、そのミニマムでエレガントな服創りには高い評価がされている。2006年6月、大英帝国勲章を受章。

キプロス出身のチャラヤンは、内戦が頻繁に起きていたことや、南北分裂の歴史背景にも大きな影響を受けており、作品にその影響があらわれています。

2020AW「アフターワーズ」

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4脚の椅子と1台の丸いコーヒーテーブルが舞台のほぼ真ん中に置かれ、そこにシンプルなドレスを着たモデル4人が登場。個々のモデルが椅子に近づき、カバーをはがし、それを着用するとドレスに様変わり。そして、そのモデルたちが椅子を畳むと、その椅子がキャリー・バッグに変化。最後に1人のモデルが登場し、コーヒーテーブルを着用すると、幾つかの円形から構成されるスカートに。そして、最終的には空虚な部屋のみが残されるコレクション。

最後の5分間で椅子のカバーが洋服になり、椅子もまた折り畳むと鞄になる。最後のモデルはテーブルの真ん中の取手部分を持ち上げるとスカートになる仕組み。

インテリアをファッションにしてしまうというアイデアはとても面白く、内戦がよく起きていたキプロスでチャラヤン自身が大事な家をそのまま持って逃げたいという思いが込められているのもポイントです。ここにもチャラヤンのルーツが隠されています。インテリアをファッションに持ち込み、それも持ち運べる様にしてしまったのです。最後にはそして空っぽな部屋が残る。個人的にはチャラヤンの内戦時での孤独感みたいなものもこの部屋の空っぽになってしまう空間に込められているのかなと感じました。

2000 AW After Wards 


安藤忠雄

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1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築研究所設立。代表作に「光の教会」「ピューリッツァー美術館」「地中美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2003年文化功労者、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリア共和国功労勲章グランデ・ウフィチャ―レ章、2016年イサム・ノグチ賞など受賞多数。1991年ニューヨーク近代美術館、1993年パリのポンピドー・センターにて個展開催。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年から東京大学教授、現在、名誉教授。

日本でも有名な建築家のTOP3には入る安藤忠雄。安藤忠雄の建築物の特徴としてはコンクリートの打ちっぱなしの建築物であること。皆さんも利用したこのある工業施設やホテル、駅までたくさんの建築物に携わられています。

代表作

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表参道ヒルズ

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光の教会

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住吉の長屋(デビュー作)

大阪市住吉区の一角、狭い路地に面した三軒長屋の真ん中部分、間口2間・奥行き8間を切り取りコンクリート住宅に建て替えた、安藤忠雄氏の代表作。
前面道路は狭く、両隣をはじめ背後まで住居がひしめく密集した下町の風景の中に、四周を壁で囲われたコンクリートの箱の家がおさめられている。

昔自身が住んでいた土地で限られたスペースと予算の中で設計されたもの。この建築の特徴としては真ん中に中庭があること。

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この中庭を通らないと奥に行けないので、雨の日は傘をささなければなりません。
この建築の作りはなかなか斬新な考え方だと思います。コンクリートの無機質さと中庭を真ん中に設置したことによる日光の入り方や、植物とのふれあい。
無機質さと自然をうまく融合できるのも安藤忠雄建築の素晴らしい点の1つです。

特にファッションとの関わりを感じることができるのはこちらの作品。

21_21_DESIGN SIGHT

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外観

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内観(地下1階)

21_21 DESIGN SIGHTはデザインを通じてさまざまなできごとやものごとについて考え、世界に向けて発信し、提案を行う場です。デザイナーをはじめ、エンジニアや職人、企業、一般ユーザーなど、あらゆる人々が参加し、デザインについての理解と関心を育てていくことを目指しています。
21_21 DESIGN SIGHTでは
「日常」をテーマにした展覧会を中心に、トークやワークショップなど多角的なプログラムを通じて、訪れる人がデザインの楽しさに触れ、新鮮な驚きに満ちた体験をすることができます。これらの展覧会のディレクターの多くをデザイナーが務めているのも特徴です。
デザインは生活を楽しく、豊かにし、思考や行動の可能性を広げてくれます。目に見える部分だけでなく人とモノ、人と人との関係性もつくっていきます。21_21 DESIGN SIGHTは文化としてのデザインの未来を発見し、つくっていく拠点なのです。

こちらはイッセイミヤケ社が運営する東京にある美術館。私も一度訪れたことがありますが、参加型の展示を時期ごとにされており他とは違う「アート」について考えさせられる場所になっています。

私の記事でもイッセイミヤケについては何回か書かせていただいていますが三宅一生の服作りのコンセプトは「一枚の布」

そこからインスピレーションを受け一枚の鉄板を折り曲げた様な屋根になっています。イッセイミヤケのコンセプトが布だけではなく、建築でも表現されているのが素晴らしいです。ミヤケのコンセプトへの尊敬の面も感じることができます。

吉岡徳仁

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1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。デザイン、建築、現代美術の領域において活動。自然をテーマにした詩的な作品には、日本の美の根源が映し出されている。光などの非物質的な要素を形象化した作品は、形という概念を超え、人間の感覚を超越するような、独自の表現を生み出している。

続いては吉岡徳仁。三宅で学んでいた方なのでISSEY MIYAKE WATCHや店舗の内装などISSEY MIYAKEにもよく携わってらっしゃいます。

自然をテーマにした作品が特徴的です。

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PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE ロゴデザイン

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ISSEY MIYAKE WATCH 「O」

「水のかたち。透明な時を刻む時計」をコンセプトに、吉岡徳仁が得意とする透明な素材を用い、水のように「かたち」がなく、光のように瞬間の輝きを持つウオッチとなった。
「グリルアミド」という眼鏡、サングラスなどで使用されている超弾性のプラスチック素材を使用したフリーサイズのバングル・ウオッチ

私自身も普段着用している「O」の時計。水からインスピレーションを受けて作られていてミヤケの時計でも一番人気の商品だと思います。
カラー展開も豊富でリミテッドのアイテムも定期的に出ています。

今季のリミテッドカラー。時計版がゴールドになっています。

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A-POC ABLE ISSEY MIYAKE KYOTO

今年の9月にオープンした新しいミヤケの店舗。私も足を踏み入れましたが、KYOTO店同様に町屋を改装した作りになっており、什器はアルミニウムで統一されており昔ながららしさと今っぽさが融合している空間を感じることができました。


GINZA SIX

自然を見て感じるのは、ただ綺麗というだけじゃなくて、力強さがあるということ。そうした綺麗だけでは終わらないものを作り出すことで、初めて本当の美しさが表現できると思っています。なので、まず自然のエネルギーをテーマにしたかった。中でも雲は、都内でも有数の〈GINZA SIX〉の巨大な吹き抜け空間に一番合っていたし、2020年という節目の年にみなさんが希望を持てるものにしたいと考えたとき、光を使ったものにしようと決めました。

私も実際にGINZA SIXに行った際にみたことがありますが、とても細かい作りで中央に配置されているのでどの角度からも見ることができました。エスカレーターのどの角度からも見ることができ、目を奪われました。繊細さと強さが交わりつつも現代の空気感を忘れない作りになっていると思います。


いかがでしたでしょうか。
ファッションと建築の密接な関わりに気づいていただけましたか?
ファッションも建築に、建築もファッションに支えられているもの。お互いの魅力を相乗効果するようなものだと私は考えています。


もしよろしければ、皆さんのおすすめの建築家や建築物についても教えていただければ嬉しいです。
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感想やリクエスト等もDMで随時受け付けておりますので気軽にお問い合わせください。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!

sayaka

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