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Theo pour GOGH, GOGH pour GOGH

おはようございます、むむです。

やっと、やっと。
2月から大事に、大事に読み進めた本を読み切りました!

それが、原田マハさんの『たゆたえども沈まず』です。

元々原田マハさんの作品が大好きな私。
『本日はお日柄もよく』はライターを目指す私には打って付けのお話です。

いろいろなジャンルの作品を生み出すマハさんですが、なんと美術にも知見がある方。今回タイトルに惹かれてブックオフで手にしたのがこちらの小説。

表紙の絵ってゴッホのひまわりだよね?
“たゆたえども沈まず“って何の事を指してるの?
そもそもゴッホってどんな人?

そんな興味関心から頁をめくり始めました。

がしかし、450頁に及ぶこの小説。なかなかのボリューム感でした。
でもおかげさまでゴッホのことが大好きになりました。

読了しての率直な感想は、
「ゴッホも精神病に悩まされてたんだな。自分と向き合ったり鼓舞するのって本当に体力使うよね。己の人生全部自分次第。自虐しちゃうのも分かる気もする。そんな繊細なゴッホを側で支えてくれてたテオ。優しい人だったんだろうなあ。は〜、兄弟って素敵。でも切っては切れないからこその葛藤もあるよね。」
……こんな感じ。


ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホ)といえば、周知の画家ですよね。
オランダに生まれ、パリに思いを馳せた男。

2022年夏。角川武蔵野ミュージアム
「ファン・ゴッホ van Gogh 〜僕には世界がこう見える〜」にて。


代表作は数知れず。
ひまわりからはじまり、星月夜、夜のカフェテラス、アイリス、糸杉等。

1888年に制作した作品めっちゃあった。


絵を描くことでしか自分を表現できなかった。
絵を描くことこそがゴッホの幸せであり、生きる希望だった。
そんなゴッホの存在価値、才能を世に知らしめたい。
兄さんに希望を持って生きてほしい。
そんな思いでゴッホの生きる手助けをした弟・テオ。

ゴッホって天才画家だとばかり思っていたけど、いや、天才なのは変わりないんだけど、有名になったのはテオのおかげなんだなとマハさんの小説で初めて知りました。

小説の後ろ頁にはマハさんが物語を作る上で参考にされた文献が数多く記載されていますが、その文献から、おそらく同じ時代にゴッホと同じようにパリに生きたであろう日本人を、やり手の画商としてキーパーソンにして登場させます。
この画商がまたいい奴なんだなぁ。
もしかしたらそんな人いなかったかもしれないのにあたかもゴッホを有名にした立役者かのように物語を書き進めてしまう文章力。でもその人が物語で動き回るからこそ起承転結が綺麗に収まるのだなと、書き手目線でも読みごたえのある小説でした。

作品の感想を書き進めると長ったるい文章になっちゃうと思うので、
最後にひとつだけ。

結局、”たゆたえども沈まず”とは、
どんなときであれ、何度でも。 流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ちあがる」という意味があるのですが、

セーヌ川が横断するパリでは古くから水害が多いそう。そこから生まれた名言だそうです。
そんなパリのようにゴッホもまた、たゆたえども沈まずだったのだなと思いました。


……とにかく読み切れたことが嬉しすぎて気持ちの整理をしないままキーボードカタカタ叩いちゃったのでまだまだ描き足りないことがあるんですが、一旦ここまで。
また修正しながら思いを深めていきたいな。


最後まで読んでくださった方がいらしたら、誠にありがとうございました。
よかったら読んでみてね〜〜〜!字小さいけど!

#原田マハ
#たゆたえども沈まず
#ゴッホ



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