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sakizakinari
赤ちゃんのウンチ。
前回の雑記で赤ちゃんのウンチが普通以上に臭いという話をしたが、またウンチの話をさせて欲しい。
その日は結婚記念日だったので義母に息子の世話をお願いし横浜へランチに出かけた。
行きの電車で久しぶりに妻とゆっくり話せた。
今までの僕らのこと、これからの僕らのこと。
そして彼のウンチのことを。
「赤ちゃんのウンチって、とても臭くないかい?ほら、僕って実家が牛飼いだし、犬猫ウサギ飼ってたから大抵のウンチには慣れてるつもりでいたんだ。でも、息子のウンチを初めて見た時に思ったんだ。こいつは未だかつてない臭いだ。ってね。」
「そうね、ミルクしか飲んでないから乳製品由来の嫌な匂いがするわ。色も硬さも不快よね。でもね、不思議なもので、初めて彼のウンチを処理した時、全然嫌じゃなかったの。手についても平気だった。私にもあったみたい。母性。」
僕は首を傾げた。
それが母性なのかわからなかったのだ。
でも、理性を超越した何かであることは確かだ。
妻は人糞を素手で捏ねくり回せる超人母性を手に入れ、また少し遠い存在になった。
以上
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