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石を投げれば歴史的遺恨。韓国、ソウルにて。

ソウルを歩くとどんなに気を付けていても歴史的遺恨にぶち当たる。
特にそれらを通して日韓間の問題について考えたいわけではない。
むしろあえて考えない。

うちは同棲期間を入れると5年程日韓夫婦をしており、いろいろな日韓問題に振り回されたり振り回したりし、ボコボコになりながら良い関係性を築いてきた。お互い思うところはあるが「それはそれ、うちはうち」が出来るようになった達人同士なので成せる業だ。

国家間の問題は政治家に任せ、個人間の「それはそれ」がまだ出来ていない方は読まないほうが良いかと思う。

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空港鉄道の車内広告。

仁川空港からソウルに向かう空港鉄道の広告モニターに竹島の領土を主張する広告が流れる。5年前に訪韓した際に「韓国、過激な子…。」と思ったのを覚えている。

今回、奥さんと空港鉄道に乗っている時「あの広告が流れなくなっている。日韓関係を考慮したのかな?」と話していると思いっきり流れて笑った。

ただ、僕の記憶が確かなら以前より頻度が減っている気がした。

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旧ソウル駅舎。

ロッテマートやアウトレット、グルメショップが並ぶソウル駅の横っちょに小さめの東京駅のような駅舎があった。

奥さんに「小さい東京駅がある」というと。
「あれは日本統治下に日本が立てた駅舎やで。」
「ほる。だからデザインが同じなんだ。壊さないんだね。」

統治時代を忘れないためかな。

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ソウルタワーの足元に安重根。

南山を散歩していると安重根の像を見つけた。
言わずと知れた伊藤博文を暗殺した人で韓国では英雄だ。

敬意を払い記念写真を一枚。
かの時代を思うと日韓間を自由に行き来しているのは奇跡のようなもんだ。

(追記。富川で散歩中にも安重根のモニュメントがあった。カウントしてみるのも良い。)

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光化門広場の武将。

-7℃の寒空の下で奥さんと光化門広場を散歩中に武将のような像を見つけた。

奥さんに「あの人だれ?」と聞くと。
「豊臣秀吉が朝鮮出兵した時に戦った人やで。」
「ほる。それは英雄だ。」

流石に戦国時代のことにまで思いを馳せることはない。
敬意を払い景福宮に向かった。

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景福宮にて。

そう言えば以前景福宮を訪れた際、「昔は王様がいたけど日本軍に連れていかれたんやで」と教えてもらった。その時は何だか「沖縄(私の地元)の王様も云々。」と謎回避で事なきを得たが(?)、奥さんも別にどうこう言いたかったわけではなかったのだと思う。

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弘大の公園にて。

弘大の公園を散歩中、線路跡のようなものを見つけた。

「これって昔は鉄道が通っていたのかな?」と聞くと。
「そうかもしれないね」と奥さん。

「…こういう跡があると、旧日本軍が云々って昔話がありそうだね。」
「そうだね(笑)」と奥さん。
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とまあ、道を歩けば歴史的遺恨に当たるのだ。

こういうのって親しければ親しいほど韓国人側も日本人側も気を使うもんだが、僕の場合は「客観的事実は事実として受け止め、議論が必要な問題は棚上げ」を貫いている。うちは議論するフェーズは終わりました。

もし今後他の韓国人と話す場があれば真摯に議論しようと思うが、願わくば無いことを祈っている。

以上







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