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韓国産後入院(付き添い)日記① 1日目~2日目

1月9日午前11時半。

出産直前、妻は点滴のチューブに繋がれ寝かされていた。
帝王切開の恐怖で顔は強張り、唇が震えている。

「こここわいから何か面白いこと言って。」

特に引き出しも無いので看護師さん達と翻訳アプリで会話したことを話すと、妻は目をバキバキに見開いたまま左の口角だけで笑った。
ウケる要素などあるわけがない。
自らを鼓舞するための作り笑いだ。

泣くと麻酔の効きが悪くなるらしく、妻は泣かなかった。
正直、こっちがビビって泣きそうだった。

頑張れ!という声援と共に見送った。

後で聞いたところによると、出産後に麻酔から覚めた後も恐怖で体が震えていたようだ。

出産マジ偉業。

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1月9日14時過ぎ。

無事出産を終えた妻が点滴やら痛み止めやら尿管やら、チューブまみれになって運ばれてきた。目はほぼ死んでおり、体はグニャっとしていた。

全然無事じゃない。

ストレッチャーからベッドに移すために看護師先生から僕に指示が飛ぶが、韓国語なので一言も理解できない。蚊の鳴くような声で妻が通訳してくれた。申し訳ない。

その日の妻はかなり辛そうだった。
切開の跡がかなり痛むようで「痛い」と繰り返し、水も飲めない。

僕は世話係として21時まで30分おきに投薬装置をプッシュし、唇に濡れガーゼを乗せてあげたり、その他諸々の世話をさせて頂いた。

夜になると左右に寝返りを打つ練習を始めるのだが、これがまた滅茶苦茶痛いようで、こちらも見てるだけで辛い。夜中も練習していたようだ。

寝ててごめんなさい。

ー---
今日は上半身おこしから歩行、トイレまでこなした。
これも勿論死ぬほど痛いようだ。
交換したナプキンも血まみれだし、繰り返し本当にお疲れ様でした。

書き出すとキリがないが、この日記は時々見返して妻へのリスペクトを忘れないようにしようと思う。子供が成長したら音読させる。黙読ではなく音読。

とりとめもなく書いてしまったが、結論としては女の人ってすごい。
母の日にもっと母ちゃんに感謝するべきだった。

ありがとう妻。
ありがとう母。

頑張って稼ぎます。

以上






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