見出し画像

韓国妻の出産前の記録② 情緒が不安定。

出産三日前。
妻の情緒はすこぶる不安定だ。

韓国にいる妻とは毎晩LINE通話しているが、ここ一週間程「出産が恐い」と泣いている。あと数日でお腹を切るのが確定しているのだ。恐くないはずがない。

こんな時、夫は寄り添い励ますことしか出来ない。
しかし、かける言葉として何が一番適切なのかわからない。

「大丈夫だよ」
「頑張ろう」
「気を楽にね」

何を言っても「産まないお前が言うな」感があるので言葉は慎重に選ばないといけない。先輩方もきっと自分の無力さに打ちひしがれながら奥様に寄り添ってきたことだろう。

僕も先人に習い、慰めと励ましの言葉をかけた。
妻は「猫見せて…」と返事した。

ー----
妻は韓国語で「恐い」と言っていた。

韓国語レベル0の僕は勿論聞き取れないのだが、出産前の女性が泣きながら発する言葉なので「恐い」と言っているのだと容易に想像できる。

「ちょっと待って。今何って言った?怖いって意味??」と聞いても良かったのだが、これは今かける言葉として最も不適切と判断し止めておいた。

調べてみると韓国語で恐いは三種類の言葉があるそうだが、恐らく以下の一個目だろう。産後落ち着いたら聞いてみようと思う。

〈ネットから引用〉
무섭다
“무섭다(ムソプタ)”は予測できる恐怖や味わった恐怖に対して怖いという時に使います。

두렵다
“두렵다(トゥリョプッタ)”は予測できない恐怖を表現する時に使います。

겁나다
“겁나다(コムナダ)”は何かが迫ってくるような恐怖や、何かをしなければならない時に感じる恐怖を表現する時に使います。

以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?