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2章.わたしと小麦

最近少しずつ話題になり始めているグルテンフリー

グルテンフリーとは簡潔にお伝えすると、「小麦を一切取らない生活」のこと。食べるの大好きな私が「小麦のアレルギー」になってからの「私と小麦」の向き合い方について少しお話をさせていただきます。

*グルテン不耐症には治療法はない

「治療法はグルテンを摂取しないグルテンフリーの食生活のみ」と言われており、グルテン関連疾病の根治薬は未だ開発されていません。また、アレルギーは体の耐性状況によって症状も様々。そのため、日々の食生活や生活習慣、症状に対する薬を服用することで多少症状は和らぐこともありますが、これはあくまでも対処法。そのため一生アレルギーと向き合う必要があります。

*グルテンが含まれてる食品について

そしてグルテンは様々な料理に含まれます。
・パスタやうどん、ラーメン、などの麺類
・カレーやシチューのルウ
・お好み焼きやたこ焼き、ハンバーグなどのつなぎ
・パン、ピザ、餃子、シュウマイ
・洋菓子(カステラ、クッキー、ドーナツ、パンケーキ、ケーキなど)
・天ぷらやフライの衣
・焼き肉のタレやドレッシングなど

ハンバーガー

一部紹介しましたが普段口にするほぼ全ての料理に含まれていることが分かります。また、そばもほとんどのお店でつなぎに小麦を使用しています。

そんな治療法もないグルテン不耐症ですが、突如症状として現れます。1章の時にお話させていただきましたが、グルテン不耐症は「遅延型食物アレルギー」。遅延型食物アレルギーは気が付かないまま体に蓄積されある時を境に急に症状として現れます。いきなりアレルギーになって上記の食べ物が急に食べられなくなると考えると....とても恐ろしいですよね。私も当初は受け入れきれませんでした。

余談
余談ですが、よく幼少期に発症するアレルギーは大人になるにつれ治る場合もあります。また、近年では医師の監視のもと少量ずつアレルギー物質をあえて摂取し、少しずつ体に耐性を付けることで症状が出ないからだにする「経口免疫療法」の研究も進んでおり、49施設が実施、1千人以上が受けてきました。実際私自身も生まれたときは”乳製品”のアレルギーがあったと母から聞きましたが、今では普通に摂取できております。ただ乳製品(特に非加熱)状態の時はうまく喉を通らず痰のように吐き出したり、お腹が緩くなったり、くだすこともあるので一応気に掛けるようにはしています。

乳製品のアレルギーも様々症状や複雑な仕組みがあるためいつか詳しい内容記事に出来たらと思います。余談を挟んでしましたがこのように耐性がつけば治ることもあります。

*そもそもグルテンって何?

グルテンとは小麦に含まれている成分の一種です。小麦はよく「つなぎ」の役割を担うといわれていますが、それが「グルテン」です。

小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のたんぱく質が含まれていて、こねることで絡み合って「グルテン」に変化します。

グルテン構成

そのため正しい情報としては
小麦アレルギー=グルテン不耐症でもないんですよね。ここが少しややこしいところでもあります。

例えば調味料でお馴染みの「醤油」皆さん原材料ってご存じですか?醤油の原材料は「大豆」と「小麦」です。ですが私の場合醤油は問題なく摂取ができます。小麦使ってるのに何で!?って思いますよね。これが”小麦アレルギー=グルテン不耐症”ではないお話につながります。

ここからは調理理論学のお話にもなるため詳しい内容は別記事で紹介させていただきますが、厚生労働省科学研究班による「食物アレルギーの栄養指導の手引き2008」にも同じような研究内容が発表されています。

次回3章

・症状が出るまでの体の仕組み
・私がどのようにグルテン不耐症に気が付いたのか
など語らせていただきます。

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