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『どうしても頑張れない人たち』を読む③

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昨日 読んだページ数:17~22P(11~16Pは目次のため省略)

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①印象に残った点

「やれば出来る!」と言う言葉を子供の頃、よく親から言われていた人は多い はず。こう言って ちゃんと「出来る子」は いるかも知れないが、その中には「出来ない子」も いる。出来ない理由は能力の有無や彼らの家庭環境の良し悪し など様々で あり、それを知ろうと しない まま「やれば出来る精神」を ぶつける のは ただの押し付け である。

「頑張った人は支援します」と言う言葉を、筆者は大学の奨学金に例えている。「頑張って講義を受けて、良い成績を出せば その分お金を出しますよ!」「頑張っている人の生活を少しでは ありますが、応援しますよ!」と言う隠れた意味が ある。

・では「頑張れない人達」は どうなるのか?講義も休みがちで課題も出せない学生は まず進級 出来ない し、当然 支援=奨学金も貰えない。しかし そう言った学生の中には、家庭に何らかの事情が あったり、病気などで思うように通えない人だって いるはず。

・そうなると「頑張れる人達=支援します(奨学金 出します)」は裏を返せば「頑張れない人達=支援は しません(奨学金は出しません)」と言うことになってしまう。頑張れる人達よりも寧ろ頑張れない人達の方が、支援(奨学金)を必要と している のかも知れない のに、この言葉の せいで その人達が見捨てられて しまう のだ。

・加えて筆者は、こう言った「お金を あげる から頑張って勉強しなさい」という考え方に対して、「『〇〇あげるから良い子に しなさい』、『もし言うことを聞いてくれたら〇〇あげる』と言う ような、物で釣って言うことを聞かそうと する間違った子育ての仕方と同じ だ」と語っている。

②自分が感じた こと

○確かに勉強にしろ、スポーツにしろ 努力すれば出来なかった ことが出来るように なる ことも ある。でも精神論だけでは どうしても出来ない人達だって いるはず。その人達の得意不得意、身体的/精神的な特徴や問題に目を向け 彼ら一人一人に合った接し方を しないと、無理に やって失敗して「どうせ自分なんて…」とネガティブになったり、嫌々やって それが原因でストレスになって もっと状態が悪くなったり するかも 知れない。

○「『大学に入学 出来ている=頑張れる人』とは限らない」という ことを、大学を卒業した今 改めて思い知った。勉強したくても持病や、家庭の事情などで講義に出れない、課題を出せない 人達だって いる はず。そんな人達を「講義に出れない、課題も出せないから支援しません」と言って突き放す ことは果たして正しい こと なのだろうか?奨学金 以外でも その人達を手助けする手段は いくらでも あるんじゃ ないだろうか?

○奨学金の他にも会社のボーナスも また、物で釣って やる気を出させる例ではないだろか?「ボーナスもプラスして給料 多めに あげる から、仕事を頑張りなさい」と頑張っている人には たくさん与え、その分 頑張れない けど実は本当に たくさんの お金が必要な人にはボーナスを つけない。故に頑張れる人と頑張れない人とで、給料の格差が出来てしまう し一種のモラハラになるのでは と感じた。

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今回はここまで。

次回は8/22(日)更新予定。

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