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『どうしても頑張れない人たち』を読む⑧

前回は こちら↑

読んだページ数:35~41P

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①印象に残った点

・筆者は現在、勉強に ついて行けない子供を持つ親達の相談を行なっている。勉強が出来ない理由を調査し、解決策を親に伝えているが、中には「勉強を無理に やらせる のは可哀そう だから、この子は別に勉強が出来なくて良い」と言う親もいる。

・この ように子供の気持ち を考えずに、親が勝手に決めて しまうと、子供は「『勉強 出来なくて良い』=『勉強しなくて良い』んだ」と誤った解釈をしてしまう。そうして勉強する こと を止めて しまうと、学校の授業に付いて行けず 周りの子からも置いて行かれ、結果 いじめや孤立に繋がって しまう。

・筆者は こうした親/大人の勝手な判断が、支援する子供の未来を壊したり「周りが出来ている ことが自分には出来ない」と辛い思いを させて しまう危険性が ある と語っている。

・加えて筆者は、その例として自身が医療少年院に勤めていた頃に担当した「A君」と言う少年の話を挙げて いる。「A君」はコミュニケーションの取り方や感情のコントロールが上手く出来ない子だった。

・当時 その少年院では学習トレーニングを行なっていたが、筆者は当初「『A君』は参加させても難しい のでは?」と考え、トレーニングには参加させなかった。しかしトレーニングに参加予定だった一人が諸事情で不参加に なり、さらに「A君」自身が「参加して見たい」と言って いる ことを知った筆者は彼をトレーニングに参加させて見た。

・すると「A君」は熱心にトレーニングを受け 会話もスムーズに出来るように なった だけで なく、勉強する こと にも意欲を示す ように なった。この一件 以来、筆者は「『本人には きっと難しい だろう』とか『無理を させる のは可哀そう だから』という大人の勝手な判断で、子供が持つ可能性を潰しては行けない」と痛感した と言う。

②自分が感じた こと

○「この子には無理だ」とか「苦しませたくない/辛い思いを させたくない から」と言う親/大人の勝手な判断や思い込みが、子供の成長を止め 今より もっと悪く して しまう と言う一文を読んで、これは子供だけで なく大人にも言える こと だと感じた。

○私達 大人も何かに挑戦/勉強しよう する時、出来るか どうか不安に なって「自分には きっと出来ない」とか「やっても どうせ失敗する」とネガティブに なり、結果 自分の可能性やチャレンジ精神を自分自身で潰して苦しめる ことに なる。

○今回の筆者の体験談は、子供達に対する考え方/接し方だけでなく、私達大人の生き方/考え方を見直す きっかけ にも なる と思う。

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今回は ここまで。

次回は8/31(火)更新予定。

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