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ちょうどいいを探そう

ヨガのクラスで

「無理して出来るところまでじゃなくて
無理せずできるところまでしましょう」

って声をかけることが多い。

が、じゃあ一体どこまでって聞かれても
私にはわからない。

例えば、立ってする前屈。

もう少し頑張れば
手の指先が床につく。

よし、頑張れ頑張れ 頑張ろう

もう少し、もう少し、
よしゃあ ついたあ!!

これはいいのか?
よくないのか?

これだけの情報じゃわからない。

その時
膝が曲がっていた。

前屈では膝を伸ばすことが原則。
じゃあ、駄目?

いやいや

見た目には曲がっていたけれど、
かなり膝裏から太腿の前が伸びていく
痛気持ちよかった。
じゃあ、駄目ではなさそう。

前屈の後
腰がギクッてなって
しばらく立ち上がれない。

これは無理したな。
頑張りすぎて駄目だったなあ。

じゃあ、頑張らなければいい。
ゆるーく前屈。

何も感じないけれど、
痛めてないからいいよね?

うーん
どうなんだろう。

普段から頑張りすぎる人は
こういうのもいいけど
普段から頑張る機会がない人には
あまりよくないかも。

さっきの腰がギクッてなって
立ち上がれなかった人。

しばらく安静に。
数日後復活。
痛める前より、体が軽くなって調子がいい。

なんて事もあったり。

かといって
痛めるところまでしないほうがいい。

そう、
こんな具合に
書きだせばもっと色々な例があって。

人それぞれ。
同じ人でも
その時によってちがう。

だから
私には
これが正解ですよ。
ここまでは必ずしましょう。
これ以上は駄目です。
なんて決められない。

いくら解剖学とかを勉強しても
分からない。
(ヒントくらいにはなるかもしれないけど)

しっかり観察しても
全ては分からない。

けれど
自分自身の体は
人のからだよりもよく分かる。

観察もより深くできるし
感もより強く働く。

今のちょうどいいは
自分で探すしかない。

私がヨガのクラスで出来るのは
そのほんの少しのお手伝いでしかない。

少しでも
お手伝いできることが多くなるように

まずは
私自身の体の観察をしなければ。


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