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レナード彗星を撮影しました☄️

今年1番の明るさになると言われてきたレナード彗星。実際に撮影することができたので、その撮影の様子を記録しておきたいと思います。

レナード彗星は肉眼で見えるか!?

レナード彗星がどんな彗星かということについては、先日書いた記事をご覧ください。


レナード彗星を撮ろうと思ったわけ

Clubhouse「星空ラウンジ☆」で、春頃からちょこちょことレナード彗星については話題にしてきましたが、12月に近づくに連れて、ぷら寝たルームなどでは話題に上がることが増えてきました。

しかし、等級は7とか8とかで、なかなか肉眼で見えるほどにはなっていなく、肉眼で見えないのなら、写真に撮ってもそこまで写らないだろうと思っていました。
11月下旬になって、Twitterなどで写真が投稿されてきて、意識が高まってきました。
そこで、上記の記事を書いたというわけです。

ぷら寝たルームで背中を押される

彗星は太陽に近づくと明るくなります。ということは、明け方の空か、夕方の空の低いところにしか見えないので、条件は限られてきます。
そんな話をぷら寝たで話をしていて、そもそも、彗星の導入ができるのかという不安もありました。
北海道が全国的にも早い時間に彗星が見え始めるということもあり、せっかくのチャンスだから見てみようかなと思うようになりました。

彗星情報をダウンロード

アルクトゥールスなど、目印になる恒星などがあると、導入しやすいのですが、かみのけ座など、目立つ星が分かりづらいところにいたため、星見人さんにステラナビゲーターの使い方を教わり、彗星情報をダウンロードしました。アストロアーツのページから簡単にダウンロードでき、ステラナビゲーターでその情報を呼び出すと表示されるようになりました。そもそもこの段階からなんですよね、すみません。
ダウンロードページはこちらです。



パソコンを接続して自動導入ができる

我が家の天文台の望遠鏡は、リモコンがついていて、そこで見たい星を選ぶと自動導入することができます。しかし、彗星はまったく別な動きをするので、リモコンのリストには入ってないのです。なので、望遠鏡とパソコンを接続して、ステラナビゲーターの画面と望遠鏡が向いている方向を同期させます。
その後、ステラナビゲーターの方から、レナード彗星を選択し、自動導入を開始すると、リモコンを操作しなくても、望遠鏡が自動で動くようになっています。

32mmのアイピースで彗星を確認

いつもよく使う広視野のアイピースを接続して、覗き込むと、視野のやや上の方にもやっとした星雲っぽものを見つけることができました。それをみたときに「これがレナードか!」とワクワクが高まったのを覚えています。初めて見る星雲とかってこんな感覚があるかなーと思います。見慣れない天体が、そこにあるんですよね。

一部始終Clubhouseで公開しながら

というか、いつものことなのですが、Clubhouseでぷら寝たルームを開きながら、天文台にいき撮影を始めたので、みなさんと話ながらその様子をお伝えしていました。一緒にいた方は、彗星を見つけた瞬間とか、写真に写った瞬間のInstagramライブの模様など、覚えているかと思います。たぶんInstagramライブの画面にも、カメラのディスプレイに写った彗星の様子がはっきり写っていたのではないかと思います。

星空ラウンジ☆のメンバーになっていない方はぜひこちらからどうぞ♪

15秒くらいで連写し続ける

下弦を過ぎた月がすぐ近くにあったので、月明かりの影響を受け、ISO感度3000くらいだと、30秒くらいの露出にすると明るくなりすぎたので、1  5秒くらいに設定して写真を撮ることにしました。あとで、写真を重ねることを考えて、同じ露出の写真を連写で撮りました。途中少し秒数などを変えたり、ピントを見直したりしたような気はしますが、大体同じような感じで撮っていたと思います。全部で80枚くらいの写真を撮り、3時を回ったので、次の日のことを考え撮影を終了しました。

星空ラヂオで相談

翌日の夜のClubhouse「星空ラヂオ」で撮影したことを報告し、写真をコンポジット(重ね合わせる)するにはどんなソフトがよいかを相談すると、フリーであればSequator(セクエイター)だねと教えていただいたので、ソフトをダウンロードし、その後のぷら寝たルーム中にコンポジットに初トライしました。

星空ラヂオは、猫のいる星空☆cafeで、月水金の夜21:30くらいからやっているので、興味がある方はぜひ聴きにいってみましょう。


Sequatorでコンポジット

今まで何度もコンポジットの話を聴いてはいましたが、実際には比較明合成しかしたことがなかったので、このような画像処理は初めてでした。しかし、セクエイターがとても簡単な感じでそんなに悩まずコンポジットすることができました。
撮った写真から、明らかにミスショットだとおもわれる写真を抜くと71枚になり、とりあえず全部を重ね合わせてみましたが、かなり明るくなってしまい、CANONのカメラについているDPP(Digital Photo Professional)で明るさを押さえました。

みなさんが勧めるフリーソフト「Sequator」


その後、71枚は多すぎるということで、10枚ずつ重ね、ぶれてない写真を探すことにしました。

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これが10枚重ね合わせた写真です。明るさの補正などもしたため、結構時間がかかってしまい、この日は寝ることにしました。

翌日また画像処理

上の10枚も含めた20枚、それからそれらを含めた40枚の写真をコンポジットし、それぞれ明るさやコントラストを補正しました。

画像2

こちらが20枚をコンポジットした写真。
そして次が40枚をコンポジットした写真です。違いが分かりますでしょうか。

画像3

エメラルドグリーンの核のところが少し大きくなり、尾も若干長くなっているように見えます。重ね合わせることで、より露出時間を長くしたような写真になっていくわけですね。撮影していたときは、30秒に延ばすだけでかなり明るくなってしまっていたので、これは画像をコンポジットするということでしかできない技だなと思いました。月が近くになければ露出時間を延ばして撮影してみたいです。

レナード彗星が見えなくなる前にあと何回か撮影したいものです。

なかなか天気に恵まれないので、また枚数を増やしてコンポジット合成してみました。本当はM3とレナード彗星の競演を撮りたいと思っていたのですが、難しかったです。

なので50枚を重ねわせた写真です。

画像4

きれい。

2回目の撮影(12/5)

12/4の深夜、ぷら寝たルームで話ながら、今日は天気が良くなるかもしれないということで、やることを済ませて準備。日付が変わり12/5の2時くらいからセッティングを始めて、レナード彗星が昇るのを待ちました。途中全天が曇ったりして諦めかけたときもありましたが、Clubhouseでみなさんとお話しながら、天文台の様子をInstagramのライブで配信しながら待ち、昇ってきた辺りで撮影をしたらカメラのディスプレイに写りました☆

昨日は撮影しただけで終わってしまったのですが、翌日に写真を重ね合わせて加工しました。twitterのリンクを貼っておきます。




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