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漢方相談ってどうして色々な事を質問するのか?それは『木を見て森を見ず』にならないため

何かカラダに不調があるときはついついその不調があるところばかりに目が向いて
しまいますよね。

月経痛なら子宮や卵巣などばかり気にしたり

胃の調子が悪いときは胃ばかりみたり

便秘なら腸ばかりみたり

目の調子が悪いときは目ばかり

歯が痛いときは歯ばかり見てしまいますが、実はそれだと多くの不調が治りません。

百歩譲って急性の不調なら治るかもしれませんが、数ヶ月も続いているような慢性の不調は患部だけ見てもなかなか治らないことが多いんです。

カラダの何処かに不調がある時は

カラダ全体の調子を見てみましょう。

先程もいくつか例えを出しましたが

胃の調子が悪いからと言って胃腸ばかり見ていてもなかなか治りません。

なので漢方相談の際は主訴(メインでお悩みの不調・病気)以外で

他に何か不調はないか?

夜は眠れているか?

イライラしたり、不安になりやすくないか?

肩こりは?目の疲れは?

鼻炎はないか?アレルギーはないか?

など

漢方相談に行くと主訴とは全く関係ない体全体の事を聞かれるのは(たぶんどの専門家の先生もいろいろ質問すると思います)

患者さんの体の状態が

『今どうなっているか?』

を確かめるためなんです。

患者さんが訴えているお悩み、主訴の場所だけしか見ていないと

『木を見て森を見ず』

になってしまいます。

なので、そうならないように不調があるときは自分の心やカラダが今どんな状態か?僕らは確認するんです。

なので、カラダに不調がある時は自分でもセルフチェックとして

例えば女性なら

月経の調子などもしっかり確認しておくと

何が原因で一番つらい症状が起こっているか?

それを探すヒントになるし、カラダを立て直していくためのヒントもたくさん出てきます。

(例えば、最近胃の調子が悪いと思ったらなんかイライラするし、月経前に胸は張るし、月経不順気味だし、夜の寝付きも悪いし、便秘気味なので・・・ストレス疲労から来ているのかな?というふうに)

主訴の治りが悪い時は周辺症状から改善していくこともできるので、不調のところばかり見ないで、ぜひ心とカラダ、全体を見てみましょうね。

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