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マンガで東洋医学を考察シリーズ④鬼滅の刃で血を考える
鬼滅の刃では無惨が自らの血を与えて鬼を増やしていきます。
血を分けて自分と同じ体質の生き物になるというのは感染です。
血に含まれるウィルスに感染して同じ体質になると考えられます。
古くからゾンビウィルスに感染した人もゾンビになるという発想と同じです。
さらにオリジナルの無惨は太陽の光に弱いですが、禰豆子は太陽の光を克服するという変異体も登場します。
ちょうどコロナウィルスのβ株やラムダ株が出てくるのと同じ図式です。
ウィルスに勝てる人もいますが、ウィルスに負けた人は死んでしまいます。
ウィルスに勝つとはウィルスを身体から駆逐するのではなく、ウィルスとの共存を意味します。
ウィルスを体内に住まわせながら健康を保てれば、ウィルスからの遺伝情報により身体を強くすることも可能となります。
それは腸内に寄生虫がいた方が免疫力が高くなるという関係に似ています。
ウィルスによる感染症にかかるかどうかは、襲い掛かるウィルスを撃退できるかどうかによります。
東洋医学のウィルスに対する考え方は扶正袪邪確固(ふせいきょじゃ)です。
扶正とは身体を強くすることで、袪邪とはウィルスなどから身を守ることです。
ウィルスとの戦いはとてもシンプルで、免疫力とウィルスのどちらが勝つかです。
身体はウィルスに負けないように抗体を作ります。
さながら鬼滅の刃という作品は、鬼になるウィルスに対して鬼殺隊という抗体が戦ったとも言えるのです。
強い方が勝ち弱い方が負けます。
ここで気になるのが青い彼岸花の立ち位置です。
青い彼岸花はどんな作用があったのか?
無惨を鬼にした薬だから、鬼にする作用のある薬ではないかとも考えられます。
ですが私の考え方は違います。
何故なら禰豆子は無惨の血液に対して抗体があったというシーンがありました。
つまり禰豆子はどこかで鬼になるウィルスと戦う抗体を手に入れていたのです。
ここでポイントとなるのが、青い彼岸花は竈門家の近くに生えていたという点です。
という事は青い彼岸花は鬼になる作用ではなく、鬼になるウィルスを封じ込める抗体の作用があったのではないか?
そう考えると辻褄があいます。
さらに加えると人間は身体をリラックスさせる副交感神経が強いと免疫力が高まります。
炭治郎や禰豆子が鬼のウィルスに負けそうになっても耐えられたのは、副交感神経が優位で免疫力が強かったからかもしれません。
副交感神経を強くするのは家族との絆や愛情、仲間との友情などです。
対して無惨がウィルスに負けて死にそうになったのは副交感神経が弱かったためです。
ウィルスに負けて死にそうだった所を青い彼岸花の作用でウィルスに打ち勝ち、ウィルスの遺伝情報により身体が強化されたと言えそうです。
さらに考察を深めると、無惨はお館様の一族である産屋敷家の出身です。
産屋敷家は代々に渡って先を見通したり、相手の心を読んだりする特別な能力を持っています。
もしかしたら産屋敷家じたいがウィルス持ちの家系だったのではないかという説です。
そのウィルスの遺伝情報により特殊な能力を持っていたのではないかと考えます。
そして無惨はウィルスの変異体が出現し命を落としかけました。
しかし、青い彼岸花の作用で見事にウィルスに打ち勝ち特別な能力を手にしたのです。
禰豆子が人を食べなくても強かったのは、青い彼岸花による抗体の作用でウィルスの力を制御できたためと考えます。
ちなみに青い彼岸花は実在しますが、一年に一度も咲かないこともある上に昼間の数分で花が閉じる特殊な植物とのことです。
そして花が閉じると大きなツクシのような形になるそうなので、山菜として竈門家が食していたとも考えられます。
東洋医学での気血津液の血(けつ)の概念には、そういった抗体などの考え方も含められていました。
もしかしたら急に凶暴化したり凶悪な犯罪を犯す人は鬼になるウィルスに感染しているかもしれません。
そんなウィルスに負けないようにするためには、大切な人との絆や愛情、仲間とのつながり等を大切にして副交感神経を優位にしておきましょう。
東洋医学はエビデンスが不足しているかもしれませんが、勉強するほどに深い学問だと感心します。
そして私は勉強の合間にマンガを読んで色々と考えて楽しんでいます(笑)
澤楽の東洋インサイド整体院
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