コロナ禍中の痴漢の現状
痴漢レーダーというサイトがある。
駅などで痴漢、盗撮等があった際、被害者や目撃者がこのサイトに報告し、痴漢被害件数を可視化するサイトである。
私は痴漢レーダーのLINEアカウントを登録しており、LINEに毎週加害行為のランキングが送られてくるのだが、コロナ禍が始まった1月末から、現在にかけての痴漢数を見ると、解りやすく件数が減っていた。
まず、1月27日に届いた先週一週間の痴漢数の累計。
この頃は、まだ国内感染者も少なく、自粛なども特に要請されてなく、何時も通りの駅の混雑だと考える。
厚労省の発表も、海外の感染者数の発表が主で日本ではまだまだコロナ前の雰囲気だった。
続けて、2月の痴漢数もあまり変わり無い。
いきなり、ガクンと下がったのは、3月から。
3月9日に来た先週一週間のランキングでは、一位でも4件と、目に見えて件数が減っている。
何故、3月からいきなり痴漢報告件数が減っているのか。
多くの人が覚えていると思うが、3月2日から全国一斉に学校休校が始まったのだ。
この事から何が読み取れるのか。
休校によって多少の満員電車の混雑解消はあったと思うが、それだけでここまで件数が減るとは思えない。
(自身の被害から話させてもらうと、痴漢は満員電車だけでなく、結構スカスカな電車でも容赦なく加害してくる)
ここまで痴漢数が減ったのは、痴漢被害者になりやすい女学生が、単純に電車に乗らなくなったからだ。
こちらの記事のアンケートでも、制服を着た未成年の女性が特別に性犯罪にあいやすい統計が出ているが、今回のコロナ禍でその事が、浮き彫りになったと言うことだろう。
以下、休校が続いている中で痴漢数は少なくい日が続く。
しかし、全体的な件数としては少なくなったものの、東京駅だけは被害件数が突出している。
混雑しない電車でも痴漢はするが、混雑していた方がやり易いのだと思う。
混雑を求めて比較的人が多い東京駅に、痴漢が集結したのだろうか。
痴漢や盗撮などの犯罪は依存症になり、やめられなくなる事がある。
今、もしかしたら死ぬかもしれないコロナ禍でも命懸けで痴漢をしてしまう人たちは、何故そんなにも犯罪を求めてしまうのか、立ち止まって考えてみて欲しい。
そしてこの数値が、コロナ禍が治まった後でも、減り続けて欲しいと思っている。
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