おりひめジャパン2015 番外編 〜熊本合宿サポート役〜
リオ五輪予選を観戦して一人の指導者として感じていたこと
2015年10月のリオ五輪アジア予選。連日のメディア報道。互いに3戦全勝で迎えた韓国との一騎打ち。この試合に勝てば40年ぶりの五輪切符獲得。会場は5000人を超える超満員。試合前の国歌斉唱。手をつないで心の整えるおりひめジャパンの選手&スタッフ。
僕は会場でこの試合を観ていた。
日本の代表として、強豪韓国との一騎打ちする場まで着実にコマを進め、厳しい戦いになるのは百も承知で、それでもやってくれるんじゃないかという期待感。まさしく日本の代表としてこれから戦ってくれる選手&スタッフをリスペクト&ありがとう&よろしく頼むぞって心の底から応援していた。
しかし、韓国はホンモノだった。完膚なきまでに叩きのめされた。
今回のアジア予選では残念ながらリオ五輪の切符獲得は叶わなかったが、世界選手権、世界最終予選の結果次第ではまだまだ可能性は残されている。日本代表、おりひめジャパンに選手を送り出す日本リーグの指導者として、自チームでの日本一を狙うのは勿論のことで、その先まで見据えて指導していく必要性を感じた。
おりひめジャパンの熊本合宿サポートへ
2015年11月16日~18日まで2泊3日で熊本県山鹿市へ。くまモンをスカウトへ。
というのは冗談で日本ハンドボール協会からの依頼を頂き、リオ五輪アジア予選を経て、12月のデンマークでの世界選手権に向けた日本代表(おりひめジャパン)合宿のサポートがこの時の仕事。
スタッフとの戦術的なディスカッション、映像分析、世界選手権に向けての大型選手役、トレーニング全般のサポートが主な仕事内容だった。
この頃、メンバー選考だとか、プロとか、アマチュアとか、よくある「何々であるべき論」を良く耳にしたし、ネットでもそんな投稿が溢れていた。
僅か数日だが、実際に自分自身が日本代表チームの人、空気、歴史に触れる機会をもらって感じことを当時のブログで個人的な考えとして綴ってあった。
個人的には日本代表は育成の場ではなく、戦える選手が成果を出す場だと思う。ベテランとか、若手とか、職業とか、アマチュアとか、プロとかそんなの関係ないと思う。その時点でのベストメンバーが日本代表だと思う。ポジションは与えられたり、譲られたりするものじゃない、実力で奪い取るものだと思う。
成果が出なければ批判はされるだろうし、勝って感動を呼び込めば注目もされる。その競技の未来を託されているのが日本代表だと思う。だから、試合の前に国歌が流れると心が震えるんだと思う。
おりひめジャパンの選手、スタッフの皆さん、役員の皆さん、世界選手権でのおりひめジャパンの活躍を心の底から応援しています。
読んで字のごとし、日本の代表。その競技の日本の代表。ハンドボールの日本の代表。それに尽きる。
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