見出し画像

どこに住みたいか妄想してみた。

今日は道東に住んでいる、もしくはその土地に詳しい方にしかわからない結末となっていますがよろしければー!

私は兵庫県の姫路市で生まれ18歳まで過ごしました。大学進学を考えた時に、本当はフルートを習っていた先生のいらっしゃる音大に行きたかったのですが、私立音大には行かせられないと親に言われ(しかも高2の終わりぐらいになってから!)、どうせなら心惹かれる土地へ行ってみよう!と思い、修学旅行で訪れて感動した北海道を目指しやってきました。

私の母校、北海道教育大は札幌、旭川、岩見沢、函館、釧路の5校あり、大学案内を取り寄せた時に、いちばんに目に入ったのが釧路の写真。霧の幣舞橋と釧路湿原がとても素敵でした。のちに、あの写真に騙された‥と思ったこともあったかも知れませんが‥笑。親からは国公立しか無理と言われ浪人も許されない状況だったので、偏差値も高くない母校の存在はありがたすぎました。音楽を勉強できればどこでもいい。魅力ある土地なら楽しいかな?そんな思いで釧路へ。

釧路市のウェブサイトより。私が見た大学のパンフレットもまさにこんな感じだった。

釧路は「釧路という異国」というキャッチフレーズで観光ポスターを作っていたことがありましたが、関西で生まれ育った私にとってはまさに異国。冬のとても寒い朝、霧氷に覆われた木々を見ながらの登校も、大変さより感動の方が大きかったです。あの空気を体験して、シベリウスの音楽を身近に感じられるようになった気がします。

釧路で住んでいた家の窓から見た風景。

そんな道東での暮らしを長らく楽しんでいたのですが、函館に住むようになって7年。海と山、レトロな街並み。美味しい食べもの。函館には素敵なものがたくさんありますが、この頃、気持ちが道東の自然へ向かうことが増えました。

先日、スコットランドが舞台の映画を見ていて、こういう景色懐かしいなぁ‥原野に帰りたい‥という気持ちに。今、厚岸ではスコットランドの製法でウィスキーが作られ人気だそうですが、やはり景色が似ています。私は釧路から浜中あたりにかけての海辺の風景が大好きで、太平洋シーサイドラインをよくドライブしました。

大好きなあやめが原からの眺望。

もし今、自由に住む場所を選べるなら。
私はどこへ行くだろう。

実家方面にも親しみがあり、またなかなか便利な土地でもあるのでちょっといいなと思うけれど、長年北海道でのんびり暮らしてしまった私はもう関西人の中で生きていける気がしない‥。

好きな土地で選ぶなら、私の中でダントツ1位は霧多布!!でも持病のある身としては、ある程度の規模の病院が近くにないと不安‥。

というとやはり釧路市内??
そう言えば!あのスコットランドのような切り立った崖と海がある!!

益浦だー!!

え?元に戻った??

益浦の海。あえて彩度は上げない。

実は私が釧路を離れる前に住んでいたのはそこからさらに郊外へ向かったところ。楽器店から独立してしばらくは市街の中心部に場所を借りて教室をやっていたのですが、家賃も高かったので引っ越すことを決めた時、生徒さんに、

「先生!あんなところで教室をやってもキツネと鹿しか来ませんよ!」

と言われた場所です。

実際、庭で飼っていたニワトリはキツネに襲われ、子供の通っていた保育園ではじゃがいもを全部鹿に食べられ、芋掘りの日に「鹿さんに食べられておいもがなかった‥」と息子が半泣きで帰ってきたり。そんな場所でも通ってくれた生徒さんたちには本当に感謝です。

周辺にはたくさんの鹿が暮らしていました。

どこに住みたいかの妄想のゴールがここだったことに自分で笑ってしまってこの記事を書きましたが、ほんとにいいところなんですよ。

最近、鳥観察が趣味で、この夏は海鳥をよく見に行っています。私が「プライベートビーチ」と呼んでいたところは鳥の営巣地だそうです。あぁ‥見に行きたい‥。

誰もいない秘密のビーチ。

そういえば、バードウォッチングに最高なペンションで教室の合宿をおこなった時には、全く鳥を見ずみんなで大宴会‥「サワコ酒豪教室」と言われたりしましたよね‥ちょっと後悔‥。元生徒さん!今度は鳥観察をして鳥の音楽を演奏する合宿をしませんか??

離れてわかる、スケールの大きな自然のそばで暮らす魅力。
もちろんその厳しさもたくさん味わってきたけれど、やはり心惹かれます。

またのんびり訪れる機会があることを楽しみにしています!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?