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【映画】「リバー、流れないでよ」レビュー

タイムムープものっていう作品は世の中多く、考えて見れば同じシチュエーションで延々と撮れるので低予算な作品には相性がいいんだろうと思う。

今作も劇中ほとんどがループ場面で終わるのだが、ループする2分間は全てワンカットで撮られているので、見やすくもなっているが、セットや室内ではなく、外でもロケというのも含めて制作大変やったやろうなぁと思った。

同じ場面を繰り返すというのは、一歩間違えると同じものを見せられ、ただただ退屈になったりするが、今作はそこに登場する人達みんながループしてる事を知っており、ループ前の記憶や関係性も維持される、という設定で見事にクリアしている。単純にこの後どうなっていくんやろと思わせてる時点で作品として優秀。

京都の貴船というまた天気が変わりやすいシチュエーションでのロケの為、どうしても外を同じ条件には出来ず、明らかに雪などの天気が違うのを「世界線がずれてる」という設定にしたのはだいぶ力技で無理やりだが、最後の本上まなみの「良い世界線だと良いですね」のセリフで上手く回収出来たのではないかと思う。

難しい事を考えずに笑って見れ、京都の貴船の雰囲気も味わえる良作でした。

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