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子どもの本から北欧を読む

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北欧語で書かれた絵本、児童書の中から、北欧社会をよく表しているものについて紹介します。
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記事一覧

うまく馴染めなくても仲間がいるってやっぱりいい

スウェーデンのイラストレーターであり絵本作家でもある Maria Nilsson Thore の2020年の作品 …

さわぐり
1か月前
51

デモクラシーフェスティバルに参加して

10月28日に参加したデモクラシーフェスティバル。当日の様子と、きてくださった方々、フェステ…

さわぐり
10か月前
30

zine〈アストリッドとピッピがおしえてくれたこと〉から2年が経ちあらためて。

〈アストリッドとピッピがおしえてくれたこと〉というzineを発表してから2年が経ちました。こ…

さわぐり
1年前
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◇7. 絵本は文化を知る窓になった

図書館の仕事の日に毎回4,5冊デンマーク語の絵本を持ち帰り、夫に読み聞かせをしてもらって…

さわぐり
1年前
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なぜ多様性を描くのか―デンマークの絵本から見えてくること

自分にとっての当たりまえを疑うことなく、それがまるで唯一の真実だと思い込んでいること、あ…

さわぐり
2年前
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ボドリのはなし 

表紙をめくると、幸せそうな4人家族の白黒写真とともに、この文章が目に飛び込んできます。ヘ…

さわぐり
2年前
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物語を通して自分の感情と向き合う

よろこび、寂しさ、ワクワク感、悲しさ、落ち込み、愛しさ、恥ずかしさ、怒り…。今、あなたはどんな気持ちですか。 自分の感情を、立ち止まって感じてみたことはありますか。 わたしたちは日々さまざまな感情を抱きます。でもそれをひとつずつじっくり観察したり、どんなものかと分析してみることはほとんどないかもしれません。あっという間に過ぎ去っていく感情もあれば、長い間ずっと心の中に残っているものもあります。時には感情が独り歩きして、周りの人を驚かせたり、傷つけてしまうこともあります。そ

寄稿記事:ありのままでいることが許されない子どもたち。彼らの世界を描いた北欧の絵…

ハフポストさんの新しい連載「発達障害と生きる」に北欧の絵本を紹介する記事を寄稿しました。…

さわぐり
2年前
28

あなたが隠し続けているものは何ですか?

北欧の絵本を紹介するnoteマガジン「子どもの本から北欧を読む」では、北欧らしすぎて日本語に…

さわぐり
3年前
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ただ自由にその人自身でいること-性的マイノリティの子どもを描いた絵本

ひとり親家庭、レインボーファミリー、ドナーチャイルドなど多様な家族のかたちが描かれる絵本…

さわぐり
3年前
60

危険だから楽しい?大人対子ども?いいえ、これは子どもの自己決定のお話。

ロックダウンでデンマークの公共図書館が閉鎖される直前に、たまたま図書館で手に取った絵本が…

さわぐり
3年前
65

ひとりぼっちの旅に終わりはない

昨年、戦争や暴動、迫害から逃れるために、生活を失い、難民となった人々が、世界には2千6百…

さわぐり
4年前
36

大きく強く、なるその先は?!

北欧絵本を紹介する記事、すっごく久々に更新します。 今回紹介するのは、"Stor og stærk" …

さわぐり
4年前
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人生を一度失った人々のこと

北欧の国々は仲が良く、お互いの国を親戚のように感じていると常日頃言われているけれど、この傾向は近年では、難民・移民政策でも見られるのだそうだ。先月(2019年3月)の全国紙Politikenの記事によると、ノルウェーの前移民大臣で、右傾ポピュリスト政党の進歩党議員、Sylvi Listhaugが、デンマークの自由党議員で現移民大臣のInger Støjbergと会見したことが大きく取り上げられていた。デンマークの移民・難民政策は欧州内で最も厳しいことで有名だが、プライベートで