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夢の実現はチームで叶えよう

何かを成し遂げたいとき、個人の意思の力に頼ろうとしていませんか。

ぜひ、チームの力を利用してください。
1人でやり切る意志の力に頼らず、チームを作ってやりきる環境に身を置きましょう。

夢の実現はチームで叶えよう


チームを作る最大の理由は、チームで掲げないと達成出来ないような目標に向かえるからです。

そして、やり切れるチームとは「感情」と「論理」が高いレベルで融合したチームのことを言います。

以下に説明していきます。

目標に感情をコミットさせる


最初にやる事は、チームのコンセプト作りです。このチームがなぜそれをやる必要があるのかをしっかりと言語化することです。ここでのポイントは、感情に突き刺さる言語に変換することです。

例えば、40代のメタボサラリーマンがダイエットを決意したとしましょう。

この場合に、1人の意志でスタートするのではなく、先にダイエットが成功するためのチーム作りをします。まずは、ダイエットに興味のある人を募りますが、この段階ではまだチームではありません。

メンバーが集まれば、まずはミーティングを行いコンセプトを決めていきます。

ダイエットをしたい人は、当初は「痩せることができれば嬉しい」くらいの動機だと思いますが、これではまだ弱いです。感情に突き刺さるようなコンセプトが必要なので、ダイエットが成功した後に、どのような体験、感情を得ることができるのかにフォーカスして、感情を引き出すように話を進めていきます。

Q.1なぜダイエットしたいの?

「太っているから」
「健康診断があるから」

Q.2ダイエットが成功したら何かできることがある?

「10年前に着ていたような洋服が着れる」

Q.3そうなるとどうなる?

「昔の若かりし活力が戻るかも」
「新たな洋服にチャレンジできるかも」

Q.3でようやく、体験や経験などの感情に繋がりました。皆で話を進めていく事で、共に物語に浸かる事ができ、感情を共有する事ができます。この場合、痩せることで「昔に着ていたような洋服が着れること」と「若かりし日の気力やチャレンジ精神」とが紐づき、その感情を共有しワクワクする事ができました。

であれば、ただ痩せることが目的はなくなり、健康的に痩せる必要が出てきます。
もっと深掘りした結果、コンセプトは以下になりました。

「40代のメタボおやじが、前向きに筋トレをすることで、ワンサイズダウンの服をかっこ良く着こなそう」

さらに2ndコンセプトでは、

「40代のメタボおやじが、前向きにダウンサイジングすることで、さらに前向きにチャレンジしたいことが目の前に現れるかも。チャレンジすることに年齢は関係ない!」

ただのダイエット企画から、「チャレンジするおやじ」にコンセプトが変わりました。ダイエットを再定義する事で、本心からやりたいと思える動機が作れたのです。

そして、この出来上がったコンセプトに対して、心から感情をコミットできるメンバーだけでチームをスタートさせます。

チームは、初動がとても重要です。初動で動けばあとは惰性で動いて行くので、必ずチーム全員が目標にコミットする必要があります。もし、1人もコミットできるコンセプトが出来上がらなければチーム不成立です。

コンセプトは、誰か特定のメンバーが決めるのではなく、皆の話し合いで導くことです。なぜなら、人間は自分で決めたことに対してコミットするからです。メンバーそれぞれが、自分で決めたと思えることにより自律性を生み、全員で目標に向かうチームが出来上がります。全員にゲームに参加してもらうのです。個人の感情ではなく、チームの感情を共に作るのです。

このように、感情の共有で「チーム」ができ上がります。

道筋を立てる


チームのベクトルを図で描きます。


iconfinderのコピー

図の「感情」とは、先ほど皆で決めたチームのコンセプトであり、チームで向かう方向になります。そして、その目標を完遂するためには、「論理」が必要となります。

この論理とは「どのように目標を達成するかの道筋」のことです。チームを作る最大の理由は、この論理による推進力を最大化するためです。

決めるべきことは以下です。

①目標達成の具体的な数値化
②目標までの道筋を作る
③期間を決める

まず①の目標達成の具体的な数値化です。

先ほどのダイエットの例で行くと、

「40代のメタボおやじが、前向きに筋トレをすることで、ワンサイズダウンの服をかっこ良く着こなそう」

を達成するには、最終的にどのような種類の筋トレを、どのくらいできれば良いかなどを算出します。

例として、腕立て、腹筋の2種目に絞るとすると、

・片手腕立て伏せ10回
・パッキャオ腹筋トレーニング10分
・体重6キロ減(筋力増加による体重増加も加味して)


これらの目標を達成できていれば、「40代のメタボおやじが、前向きに筋トレをすることで、ワンサイズダウンの服をかっこ良く着こなそう」が実現できているということです。

この目標は70%程度の達成で成功できるくらいの、高い目標を設定することが重要です。手の届かないと思える目標を立てることで、パフォーマンスが引き上がります。本気でそこに向かう意思と決意が大事です。

*基本的に、目標の未達成には罰則は与えません。もともと高い目標を立てていることと、強い罰則で従わせるのではなく自律性を重んじているからです。

さらに、この目標を3ヶ月(12weeks)で達成させるとしましょう。そうすると、目標達成するまでの道筋で、いつまでに、何を、どのくらいできていれば良いかプランを組み立てることができます。

例えば腕立てなら、

膝つき腕立て 50回(2weeks)
通常腕立て 50回(4weeks)
ハの字腕立て 50回(6weeks)
片手にボールを置いての腕立て 50回(9weeks)
片手腕立て 10回(12weeks)

上記のようなステップアップで、目標に向かいます。これで道筋が完成しました。これも、チームの話し合いで決めるべきです。

強制力をかける


あとは、それらを遂行するための強制力をかけます。基本的には自律性で動きますが、ルールや強制力は絶対に必要となります。

例えば、

①月水金は、トレーニング内容を動画に撮って必ずシェア。
②日曜日は体重と肉体写真と進捗動画をシェア。
*ただし、どうしても無理な日は、事前に連絡すれば次の日に変更可
③月に一度対面で会い進捗情報共有やルールに関しての追加見直しなど。その日に共にパーソナルトレーニングを受講し、トレーニングで共に汗を流す。

先ほどの目標達成とは違い、ルールを破ることに関しては罰則を設けます。

これは強い罰則ではなく、程度の低い罰則で良いです。約束を破るという、プライドが削られことの方が痛いと思います。

最後に、これらの内容の誓約書にサインをしてスタートです。自律的に決めたという証になりますので必ず必要です。

このように、「論理の共有」でチームは動いていきます。

チームと集団の違い


このようなチームは自律性がベースにあり、共創なのです。仲間の成功は自分の成功。自分の成功は仲間の成功になります。チームを最優先することで結果的に自己実現を叶えるものです。

かたや、一般的なダイエットでよくあるのは、重い罰則を設けて「〜キロ痩せる」というような目標を共有します。もし、目標を達成できなければ、負けた人が勝った人に罰則分を提供します。これは、勝ち負けをベースとしている競争です。これは、チームとは呼ばず集団であり、目標は集団に向けられるのではなく、個人に向けられています。集団を利用し自己実現を叶えるものです。

人は、自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為をする選択を行ったと考えるときに、その行為の責任が自分にあると認めるようになります。罰則や報酬などは圧力であって、それで人に何かをさせること事はできても、その行為に対する責任を認めさせる事はできません。

チームとは1+1=3以上の力を出す
集団とは1+1=2以下の力を出す

先ほどのダイエットで例えた「チーム」の方では、仮に3ヶ月で企画が終了したとしても、そこからまた新たな目標に向かう可能性が高まります。自律性で動いているチームなので、結束も強く自ら邁進していきます。

「集団」の方では、企画が終了すればそこで解散です。自己実現のためだけの集団なので、それ以上は何も起きることはなくそこでお役御免です。

再定義する能力が必要


このように、良いチームとは「感情の共有」で出現し、「論理の共有」で突き進むチームのことを言います。

そして、チームの向かうコンセプトは、「競争、勝ち負け、強い、弱い」などの相対的な価値ではダメです。そこに感情を繋げるチームは、中身がスカスカなのでとても脆くなります。

これは、単なるゼロサムゲームであり奪い合いです。相対的価値は目指すべき場所ではないです。その場合に有効なのは、コンセプトを再定義し、チームの存在意義「自分たちならではの、誰かのため」に感情をコミットできるコンセプトに変換できると、競争→共創になりとても自律的でパワフルなチームになります。その結果として競争にも勝てるチームになれば理想だと思います。

子供の自律性を高める


この「チーム」による目標設定は、子供達の自律性を高めとても効果を発揮します。

①目標を再定義して、目標に感情をコミットさせ、目標をチームで共有する(自律性を生む)
②目標達成までを、できるだけ明確に数値化できるようにする
③期間を決める
④目標達成までの道筋を作る
⑤ルール・強制力を決める
⑥ルールを破った際の罰則を決める
⑦誓約書にサイン

*指導者は、子供達が自律的に決めれるよう導く役割です。これらのほとんどを子供達で決めさせます。

子供達に、何か真剣に取り組ませたいなら、「褒める」「叱るの指導」ではダメです。これは、指導者や親が、目標に向けて引っ張る行為です。このような一方的な圧力によって向かう目標など、一時的なものになります。

本当の真剣さとは、子供の内側から出てこなくてはいけません。子供に望ましい行動を取って欲しいのなら、責任を感じてもらう土壌を作ることに専念します。このような指導は、「共に喜ぶ」「共に悲しむです」。これが自律性を身につけ、目標に向け困難を乗り越えれる力を身につける事、つまり生きる力を備えることにもつながります。

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