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さかなのこ、さみしい気持ち


「さかなのこ」を見た。ミー坊役は、簡単に男性の俳優にしてるのではなく映画の中に欲しい存在感としてのんちゃんにしたのかな、すごく良かった。のんちゃんの雑味のないというか、無垢な感じというか浮遊感、言葉にしたらちょっとずつズレてしまうけどもあの存在感が映画の世界観ととてもあっている。魅力的。子役の子も可愛かったな。この辺の話はきっとたくさんの評論が語っているんだろうな。

好きなものをずっと好きなまま、ミー坊のままま生きていく。そんなミー坊の周りの人たちは優しい人が多い。でも実際は社会の中で働く、そこの枠に入って生きていくのは大変。そして最後はミー坊がミー坊のままで社会の中で生きていく道が見つかった。見つかった、というかミー坊は変わらずなのでうまくはまったというか。

みんなミー坊のままで、好きなものを好きなまま、生きていけたらいいよね。

映画は面白い場面もあるし、可愛いし、優しいし、ほんわかしているんだけど、なんだかずっと通低音みたいにさみしさが漂っているようにも感じた。心の根源的なものに響くようでもあるし、それがなんなのかよくわからない。それとも何かひとつを突きつめた人とそうでない人達、それを分かつどうしようもない違いなのか。最後なんとなく泣きそうになった。

そんな気持ち、余韻になる素敵な映画。

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