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5年を通じて形成されたアバターたち

この記事はWSD Advent Calendar 2023の企画です。毎年だいたい20日前後を担当しており今回も第20日目の記事となっています。
今回も最終局面のシリアス回の前の繋ぎのような緩い回として担当させていただきます。

WSDで学ぶとどうなるか?

まず初めに簡単に自己紹介です。
青学WSD29期の”さわでぃー”こと沢田でございます。
2018年の12月に修了しましたので、丸っと5年経過しました。

元々は、40代のビジネスノウハウのブレイクスルーを期待して参加したWSDでしたが、実際に参加してみてWSDはそれ以上の価値がありました。
履修期間の3か月は自分にとっての新たな役割や顔が見えてきて非常に大きな変革となり、修了後の5年をかけて程よく形成されてきたと感じてます。

40代前後で色々悩まれている人には個人的によくオススメしてます。

「参加した結果どうなったのか?」みたいな成果的な質問もいただいたりします。そんな成果を期待する人はWSDは向いていないぞなんて言いません。そんな場合は私の5年の軌跡を早口で語ります。
修了して1年目からずっと続く仲間ができた
修了して2年目のコロナでも乗り切れる視点ができていた
修了して3年目に結婚できた!※非WSDの方です
修了して4年目に大学院に合格した!
修了して5年目に社長になった!

どうですか?これがWSDドリームです!人生ひっくり返るよ?
っていうと多方面から怒られそうです。
胡散臭いモード(一応事実)はこのあたりで終了するとして、WSDでの学びを改めて振り返り&捉え直しをしたいと思います。

5年で作られ彩られた私のアバターたち

WSDの時から、自分で気づかなかった自分の顔が色々あるなと感じておりまして、これを上手に表現したいなと思います。
平野 啓一郎さんの”分人主義”か池内英子さんの”アバター主義”かで悩んだのですが、自分の中で落ち着いたのはアバター主義でしたのでこちらでまとめていきたいなと思ってます。

池内英子さんの書籍の内容を乱暴気味に以下に整理しました。

アバター主義は、人々が仮想世界やデジタル環境で使用するアバター(自己の代理や仮想身体)のように、自己表現やアイデンティティの探求を行う文化的傾向を指します。
また、江戸時代の日本では、身分制度により市民の日常生活は限られた社会的役割に制約されていました。しかし、芸術や文学、演劇といった趣味を通じて、彼らは異なる身分や役割を仮想的に体験できる機会を得ました。この文化的活動は、「趣味の分身」としてのアバターとして機能し、個人が自身の興味や才能を表現し、同じ趣味を持つ人々と繋がるコミュニティを形成する場となりました。このようにして、町人は日常の制約から離れ、より広範な社会的アイデンティティを構築する支援を受けたのです。

池内英子、2020、『江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ』。

個人的には江戸時代の文化活動としての「趣味の分身」あたりの言い回しが非常にWSDに来る人達の背景に近いのかなって印象です。
※余談ですが分人主義視点は同期ちょなんさんからどうぞ!

私にとってのWSDの学びは、アバターとしての分身を多数作り出してくれて、それぞれが5年かけて育ってくれて今に至ったという印象です。

型化されつつある、場づくり好きなアバター

学びを通じて一番意外だったのが、このアバターです。
幹事って人生で最も縁遠く苦手でした。
場の中心でふるまわなければいけないと思っていたので、陰キャコミュ障を自認していたので最も遠いと思ってました。
幹事役がおらず、たまたま飲み会皆勤賞だったのでスタッフ(ソロさん?)から誘われたきっかけで手を挙げたのですが、人が集まる場って自分が中心でなくていいんだと気づけました。
呼びかけと、会計と、次回の告知を自分が主体で行えれば、あとは参加してくれる人たちと関係性を作り上げて実施ができるという気づきが得られたのが大きいです。
また、坂倉杏介さんが映像教材で話されていた「具とスープと器」の話で更に示唆を得られました。人が集まる場(飲み会も含む)という器を定期的に用意することが自分の役割だと自認できるようになりました。
移行も新たな学びの場に参加するたびにできる限り幹事や運営を買って出るようにしたことで、多様で且つ魅力的な人たちと出会い、時には仕事やプライベートでも繋がっていくことができました。
ただし最近は悪いほうで型化されてきていると自認しております。
12月の段取り仕切りは我ながら悪いなーと感じて反省点も多々ありますので、来年は型破りをしなければと考えています。

実践者としてのアバター過去の自分との対峙

ビジネスにおいてワークショップとしての手法を身に付けて、成果に結び付けたい状態から、学習者の集団にメタメタにされて再構築されているアバターです。

何とかアバターがいい感じに再構築され、社内でも関心を持ってもらえるようにはなりました。ライターにヒアリングしてもらった内容はこちらです!

ビジネスのソリューションとしてワークショップを必要になると学びに行ったのですが、最終的にはビジネスの中でワークショップデザイナーとしての振る舞いが必要で、それが共創のベースとなったという感じです。
もともとはビジネス強者でありたく、コントローラー気質のアバターで仕事をしていたので、それを5年ほどかけて新しいアバターに上書きした感覚です。
脱げないように、破れないように意識しながら育てていきたいですね。

変革の苦しみ中な、学習者としてのアバター

WSDで3か月間劣等生ながらも学びの場に主体的に参加し課題に苦しめられながらも修了できたことが自信となりました。
WSD在学時からも現在通っている21世紀社会デザイン研究科の話は聞いていて、漠然と自分が大学院にすすむとしたらここしかないと感じてました。
とはいえ最短でも2年学びながら、仕事も両立するというイメージは全くわかなかったので、学習経験の継続を意識しました。
毎週土曜日日中開催の3か月講座(日経ソーシャルデザイン)→毎週金曜日夜開催の半年講座(事業構想大学の履修講座)→毎週水曜夜開催の3か月講座(コパイロツトのPCC)と連続参加し学習の基礎体力を作ったところで、思い切って受験しチャレンジし合格しました。
4月から授業に参加し、意見を出したり発表を行い、レポートを書くといった対応は、これまで5年WSD以降も短期講座を数種類経験していたので折り合いがつきながら満足できる成績も得ました!!!
が、学習者としての延長で進学し、大学院独立研究科は研究者としての場という認識が足りなかったというか甘く見ていました。
過去の研究に敬意を払い、その積み重ねに対して自分ならではの視点を組み込んで研究のための問いを定義して論じていく。。。って進め方は文章でこんな感じで書けるし、社会課題文脈でやらなきゃいけないとは思いつつ未だに問いの定義で苦労しています。やったことないんだもんそんなに簡単にできるわけないじゃん!と思っているうちに23年は終わろうとしているので焦っています。
学習者としてのアバターから研究者へのアバターへの変革に悶絶しながら変化を楽しんでいます。。。といいつつ来年の今頃無事できて論文がまとまった報告ができるかどうか来年の自分に期待します。

そろそろ顔を出したがってる、反逆者としてのアバター

最後に自分の中に存在して、暴れたがっているアバターです。
現状を否定したくて、新たなことをしたくて飛び出したいけど、それって本当に自分の中で許容できる自分なのか?と自問自答を繰り返しています。
WSD行く前の、ビジネスでの強者でありたいと願っていた自分にも近く、比較的封印気味でしたが改めて向き合って、50歳のタイミングで違う世界で解き放ち育てていってもいいのでは?と考えています。
また、この取り扱い人生設計するとともに、いろんな人に相談していきたいと思っています。

24年はどうありたいか?(仮)

次の5年に向けたスタートの1年としていきたいです。
そのためにも、とりあえず論文をきっちり仕上げて、任期をきっちりと満了させることによって出来てくる新しいアバターを楽しみにしつつ、顔を出したがってるアバターと向き合っていくことになると思います。

年明けくらいにさらに充実させる予定です。
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