見出し画像

時間とは。『モモ』読書記録#38 おすすめしたい度★★★

『モモ』, ミヒャエル・エンデ

時間とは何か、生きるとは何かを、自分自身に浸透していくように語ってくれている本です。また現代を生きる人々に、多くの疑問を投げかけているようにも感じました。

本書には、「時間とは」「生きるとは」について示唆的な文章がたくさんあります。その一部を紹介しながら、考えたことを書いていきます。

「時間とは」

「時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」

ミヒャエル・エンデ; 大島 かおり. モモ (岩波少年文庫). 株式会社 岩波書店.

むずかしい。。。

「時間とは、生きるということ、そのものなのです。」

まず、「時間とは、生きるということ、そのものなのです。」について考えてみましたまだ自分の中でうまくかみ砕けていませんが、物語の中にヒントがあったように思います。

物語の中で、世界の時間がとまるという場面がありました。このときに、人も、モノも、すべてが動かなくなるんですね。クッションも、カチコチの石のようになってしまいます。
この場面から、時間とは、「変化」をつくりだすものではないかと思いました。この変化には、身体面や心情面が含まれていて、それらが固まってしまっては、「生きている」とは言えなそうです。

時間があるとは、変化がある=生きること。
つまり、「時間とは、生きるということ、そのもの」なのでは?と考えています。

「そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」

次に、「そして人のいのちは心を住みかとしているのです。」について考えてみました。
つまり、「心がないと、いのちはない」

では、心と時間との関係はなんだろう。
次の文がヒントになりそうです。

「人間には時間を感じるために、心というものがある。そして、もしその心が時間を感じとらないようなときは、その時間はないも同じだ。」

ミヒャエル・エンデ; 大島 かおり. モモ (岩波少年文庫). 株式会社 岩波書店.

「心があっても、その心の状態によって、時間が存在するしないが変わる」ということかな。また、時間とは、生きることだったから、心が時間を感じることは、人が生きていくために欠かせないのですね。


生きてるって「あたたかい」

『モモ』を読んでいて、生きてるってなんだろうって考えました。
頭で考えているとよくわからなくなってくるけれど、本書を読んだ後の感覚としてあるのは、「あたたかさ」です。
なんの?って聞かれると困りますが(笑)、何となく、生きるにはあったかいイメージが残っています。

いろいろ考えていると、頭がパンクしそうになってきたので、今日はこの辺にしておきます。

この本は、カフェで、おとなりに座っていた方に、好きな本をきいたときに教えてもらいました。本との出会いを思い出しても、心がほっこりする本です。

気になる方はぜひ(^^) Kindle Unlimitedにあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?