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価値って難しい。#読書記録22

『アリエリー教授の「行動経済学」入門-お金篇-』, ダン アリエリー , ジェフ クライスラー, 2018


 本書で書かれている内容は主に、お金に関する選択や行動について。でも、お金以外の意思決定まで、人間の思考のあれこれに応用して考えられるなあと感じたよ。


セール価格は相対価値

 びっくり衝撃!というよりは、たしかに~と納得することが多かった。
 特に面白かったのは、相対性について。著者は、私たちがものの絶対価値を評価できないとき、比較を利用すると述べている。セール価格に反応するとき、私たちは相対的にどれだけ安くなっているかに注意が向けられ、実際に支払う金額がどうかは軽視する。

 このように相対性を用いる問題点は、相対性の概念そのものではなく、比較対象がひとつやふたつであることだと、著者は指摘する。すべてと比べられる(現実的には困難だが)ならば、支払う金額分の何を諦めることになるのかを考慮することができる。しかし実際には、目の前の定価とセール価格のみを比較することが多いのである。だから相対性に欺かれるのだそうな。
 さらにおもしろいのが、選択肢がみっつのときである。そのとき私たちは、たいてい真ん中の価格を選ぶという。実際の価格がどうかは関係がなく、とりあえず真ん中を選ぶ。ふむ。


自分の価値基準をもつこと

 相対性にみるように、私たちは、ものごとを比較することにより価値を計り、満足度を得ていることが分かる。まあこれは仕方がないといえばそれまで。使ったこともない、専門知識もないものやサービスの価値なんて、測れないだろう。それでも、私は自分にとっての絶対価値でものを買いたいなあと思う。どうすればいいのかなあ。 

 まず、相対価値ではなく、絶対価値で評価するとはどういうことなんだろう。価格を重視するのを少し弱めて、自分の満足感をもっと考慮するということかな。んー価格も満足感に影響するだろうから、価格を完全に無視するのは無理よね。というか相対的に安くなってたら、満足感もあがるよね。

 思考の整理がつかなくなってきたわあ。。。

 あ、あれかな。相対価値と絶対価値の両方をうまーく組み合わせられればいいのかな。セール価格の服を見つけたとき、それだけで買ったら相対価値なんだけど、試着してほしい~って思って買ったら自分が好きかっていう絶対価値で評価してる。。。?

 気がする。。。


んーわかんないや。
価値ってむずしいねえ。



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