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人は、現実をありのまま見ないように進化した(゜o゜) 読書記録#29

『脳は「ものの見方」で進化する』, ボー・ロット


知覚のしくみを理解することは、人生が変わる。人生が変わるとは、「いつもの自分「普通」から外れること」だと著者は述べる。

思い込みを疑う。すると、常識の外にある可能性に手が届くようになる。

本書は、外の世界との関わりの中で生き、行動していく上で、とても大切なことを伝えてくれていると感じた。


知覚が重要なのはなぜ?

🌟知覚がすべての思考、知識、信念の基盤となるから。
🌟知覚は、「生きている」ことを経験する手段だから。

知覚の仕組みを自覚すれば、知覚そのものを変えることができるようになる。つまり、ものの見方が変わる。


私たちは何を見ているのか?

知覚するとは、どういうことだろう?
私が思い浮かんだのは、目の前のものを見る、何かに気づくこと。
この認識は、間違ってはいないが、正確ではなさそう。

本書によると、知覚するとは、
・情報を解釈し、意味を与えること
知覚は、五感と、脳内のネットワークから生まれるものなのである。

私たちが見ているものは、自分自身の脳が作り上げた現実、錯覚であり、ありのままの現実は見ていないということらしい。

単に何かを見る、感じるということではなく、「解釈」することが知覚なのね。ふむ。

ちなみに、コトバンクでも、知覚の意味を調べてみた。
( https://kotobank.jp/word/%E7%9F%A5%E8%A6%9A-95870 )

日本大百科全書(ニッポニカ) ↓
「人間をはじめとする生活体が視覚、聴覚、触覚などの感覚受容器を通して環境の事物やその変化を知ること」 
「知覚はいくつかの受容器の相互作用に基づいた総体的な経験である。」
最新 心理学事典 ↓
「知覚とは,われわれの感覚的経験の中で,まとまった対象や事物について知る経験を指す。」
「われわれが知覚している世界は,客観的・物理的世界を忠実に写したものではなく,かなりのずれがある。これは単なる間違いでなく,注意深く見ても,聞いても,大きさや長さや傾きや位置や音や重さが,客観的・物理的なものと違って知覚される。」

どちらも「知る」という表現を使っている。これは、「ありのまま」を知るわけではなく、自分の解釈を含めた対象について知る、ということだと思う。


現実をありのまま見ないのは、行動するため

ありのままの現実をみないことは、いいこと! 

人間が生き残ってこれたのは、現実をありのまま見ないから。
ありのままでない現実、つまり、意味づけした世界をつくるから、人は行動を起こすことができる。
著者は、「情報はすべて無意味だ」と言っている・何らかの行動を起こすためには、意味づけをする必要があるよう。

情報はすべて無意味 →意味を見いだす →反応する! 

という流れ。


自分のフィルターを通してしか世界は見れないなあって感じてきたけど、それは、生きるために必要なことだったのね。次は、この性質を味方につけて生きていく方法について書くよ!





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