見出し画像

空間と音、そして喫茶店〜溶けていく時間〜

「ゴーン〜〜」

府中方面のある喫茶店で、ココナッツとラム酒のマフィン、そしてフローラルだが深煎りのかなり濃い目のカフェラテを飲みながら、その音に少し驚いて身体が震えた。そして、同時にその鐘の音の余韻に浸りながら、時計を探す私。かなり、古いアンティークな時計が奥の棚の上にあるのを見つけ、今17時なんだと気づく。夕方のこの時間が私は一番好きだ。お店には店員さん以外は誰もいなくて、少しずつ日が移動しているのが店の椅子の影からわかるこの時間。最高だった。

最近思い出すのは、そのお店が美味しかったかどうかというよりは、そこにいて特別な一瞬を味わえたかどうかなのかもと思うようになった。そして、それは、美味しいものはもちろん大事だが、空間、天井の高さ、置いてある家具、かかっている音楽、店員さんの距離感、全てが心地よいなと感じたとき、少し次元があがるというか、違う層にいっている感覚があるなとより感じるようになった。

ある意味、瞑想状態、違う言葉を使うなら、「溶ける」といった感じ。
私の大好きなアイスクリームで例えるなら、渡されてすこしたったアイスクリームが少し溶けていく感覚。外気にふれてやわらかくなって、溶け始める瞬間。時間軸と空間軸が混ざり合って溶けていく。

そんな時間に遭遇できたお店の事が私の頭の脳裏に焼き付いて、思い出すだけでなんだか尊い。 


ココナッツメニュー大好き


ブルーベリータルトもオススメ


東府中にあるその喫茶店、
コフィア エクスリブリス ケトルは、飛田給にあるの武蔵野プールでかなり泳ぎこんだ後による喫茶店。午後の練習後に行くのでいつも着くのが夕方なのだか、その日は隣の席で常連さんらしき人が編み物をしており、その姿がまた絵になるなと感じた。鐘がなる少し前の場面だ。


空間と音楽という点で、私がその「溶ける」瞬間を味わったお店をにあげてみた。

あさぎや(御嶽駅、古民家カフェ、)
畳空間で、お庭も広い。かかっている音楽と白い空間。おすすめ、チーズケーキ。

息子君のを一口いたただいたチーズケーキw


○マリナッカ(国立駅 イタリアン)
2階席で白い仕切りの布がゆらゆらしてた。
ラジオから松たか子の歌「明日はるがきたら」 
がかかっていた。
食べたもの、ピザ(もちもちだった)


○bskk(島根、出雲大社近く)
縁側がある席、後ろにピザの窯、流れるジャズだかテクノだか。
おすすめ(食べたもの)、塩豚とレモンのクリームパスタ、牛乳のジェラート


喫茶店やカフェはいったタイミングで、お客さんの感じや混み具合、流れる音楽、店員さんの対応、全てが違う。その全てが自分にとっての心地よさと合わさった瞬間が最高に好きだ。そんな時間を求めて私は歩き続ける。

皆さんにとっての脳裏から離れない、最高の瞬間はどんな時ですか。

#美しさ #時間 #空間
#喫茶店 #カフェ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?