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プラスチックビニールの膜一枚隔てて

プラスチックのビニー
ル一枚隔てて私はあな
たがたを見る(あなた
がたもまた私を見てい
るのだが)それは悲し
いかな心の距離、もし
くは深い海峡のような
関係。身分。とにかく
私とあなたがたにはそ
れぞれ別の役割があた
えられており互いの顔
がぼやけて見えている
ためか人であるのに人
でないように思えてし
まっているのではない
かと感じている。私は
あなたがたが思ってい
るように、ただの機械
にすぎない、プラスチ
ックのビニール一枚隔
てて、私はあなたがた
を人として見ていない
が、それはあなたがた
にも同じだろう。生き
る。つまり、働く。生
きる。つまり、飯を食
う。生きる。つまり、
交わる。生きる。プラ
スチックビニールの膜
一枚隔てて。

#73日目 #詩 #自由詩 #現代詩 #note文芸部 #100日詩チャレンジ #ポエム

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