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77歳 #02 骨髄異形成症候群の治療開始

いつのまにかアザが出来る

「いつのまにか青あざが出来てるけど、いつ打撲したっけ?」
ほとんどの人がこんな経験は普通にあるだろう。
血液の病気ではない人は、うっかり家具にぶつかっていたとしても、さほど心配することはない。
血小板が低い場合、ちょっとしたことでアザができやすく、いつまでもなかなか治らない。
血液内科初診日に、骨髄穿刺(マルク)からの、初めての赤血球輸血、ネスプ注。
手術じゃなくても輸血ってするんだなぁ、と珍しい物を見る目で輸血パックを眺めていた。
ネスプは、赤血球のもとになる細胞に作用して赤血球を増やす注射。
皮下注射で、お腹の柔らかいところに打つ。
看護師が「痛くないように肉をつまみますね」と、つまんでから打ってくれるんだけど、つまんだところが紫色になっていた。
この注射を週1で打つことになったので、あざが消えないうちに別のところに打ち、常にお腹が紫色。
つまんだところのほうが痛いわー、とかおしゃべりしていた。
なかには、同じつまみ方でも注射が痛くない場合もあったりして、つまみのコツとかあるんだろうか。
輸血が終わる頃には、酸素が体内にまわって顔色もよくなり、息苦しさも和らいでいた。

とにかくムダな出血を防ぐ

採血をする時に、腕に駆血帯(ゴムバンド)を巻くけど、あれも紫のアザができる。
なので、2回目からは腕にタオルをあてて、その上から駆血帯を巻いてもらうことにした。
看護師がたくさんいるので、毎回「タオル巻いて」と言っていたら覚えられた。
アザじゃ死にはしないけど、血が少ないので、一滴も無駄にしたくないと思ったら、いろいろと注意することが見えてきた。
看護師はすべての患者に「絶対転ばないでね。頭を打たないように気をつけてね」と毎回口すっぱく言っていた。
血小板が少ないから出血したら血が止まらなくなる。
となると、台所で包丁持つのも危ないな。
わざわざ怪我しようと思ってする人はいないが、とにかく怪我に注意して、私も出来る限りサポートをしていこうと思った。

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