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『神血の救世主』74話「銀王会談」感想

こんにちは、沢です。
このnoteは読んだ漫画の感想を書いています。

原作:江藤俊司先生、作画:疾狼先生の『神血の救世主』74話の感想です。

いい笑顔だけど、なんか怖い…!


Story

吸血鬼としての力を開放した透晴は、ルインを圧倒する。
魂の1/9だけを分けることで扉の外へ現れたルインに対して"切り札"を発動した透晴には、この先の"災い"を乗り越えるための思惑があった。多くの仲間が見守る中、透晴の「交渉」が始まる。

透晴の真意

前回の感想で「ヴァンキッシュを『奴』と呼んだもの意図的な仕込みで、この先の王たちとの交渉を有利に進めるため」みたいなことを書いていたんですが、遥かその先を行っていましたね……。まさかのルインとの直接交渉が始まりました。

予想しながら読むのが楽しい作品なんですが、透晴の思考は人間のスケールでは計り知れないレベルまで行っていると考えて読むしかないですね。
勿論、考えることを放棄するわけではないですが、自分が考えている予想の数段上を行ってくるのを逆に楽しもうと思います。

ルインとヴァンキッシュ

まだ王になる前の幼いルインを怯えさせたのはヴァンキッシュでした。
前王・フェイドも気になるところですが、自信の無さが全身から溢れているルインに驚きました。むしろ、これが彼の本質であり、卑怯なのは臆病だからと考えると筋が通ります。

そんなルインの虚勢は、ヴァンキッシュの笑顔(歯)がルーツなのでは!?と思える描写が好きです。

ヴァンキッシュが恐ろしい笑顔を向けてきたからこそ、ルインも相手を威圧するために歯をむき出しにしているというのは、どれだけ大きい出会いだったのかを想像させられます。ここ数週はずっと「透晴とルインが対比になっていそう」と言っていますが、ヴァンキッシュの存在の大きさも対比なのでは?と思ってしまいますね。
これでルインが眷属化した時に見た目が通常モードの透晴寄りになったら完璧に対比されていそうです。

透晴の"交渉"

銀河を操って自分を確殺しようとしたルインを味方どころか眷属にするつもりで戦いに臨んでいた透晴、ぶっ飛んでいますね。ヴァンキッシュの暴力(こうしょう)に引いていますが、その比ではありません。

さすがに"極光の王"となった未来では味方には出来ていないと思われますが、「ルインを仲間にしておけばよかった」と思うような何かがあったんでしょうか。何故この発想に至ったのかは気になります。
精神支配のスキルは勿論、透晴の「眷属になれ」という提案に対しても意図を察することができた知力の高さがチームに必要なのかな、というところでしょうか。あとはヴァンキッシュが知る本当のルインの正確も加味して、というところ……?

王を従えるのもヴァンキッシュを彷彿とさせて、透晴の格が上がってきていることを示しているように思えます。

この一言!

吾ら"王"が最も警戒しているのは」
「"真祖"(ヴァンキッシュ)が最盛期の"力"を取り戻すこと!!」

『神血の救世主』74話より ルイン

ルインの怯えは幼い頃の記憶があればこそ……ですが、このヴァンキッシュを警戒するあまり透晴の脅威を見落として出し抜かれる構図は黒孩児の時と同じに思えます。

大我は最終的に救うことが出来なかったけど、銀河は救えそうなのが透晴の成長を描く対比になっているとしたらあまりに良すぎます。「次元断裂者」を使ったのも重なりますし。

ただ、銀河が大丈夫なのかはまだ心配です……。

この設定!  

「俺の持つ『眷属』の枠は全部で6つ」

『神血の救世主』74話より  有明透晴

ヴァンキッシュと六王の関係性が強調されるこのタイミングで透晴の眷属が6人いると明言されるのは熱いです。透晴にとっての六王ですね。それが言いたかっただけです。

設定を語るコーナーなので触れざるを得ないところとして"八つの災い"が急に全部公開されましたが、何もわかりません
"レベル99達成者"は、最初に99レベルになった味方が敵にされるのか……?という恐怖があって一番怖い、くらいです。

また、天空時計の支配者である"運営者"が急に現れましたが、最近の展開だとかなり存在感を出してきていますね。第8の災いの"視線"がまさに運営者ールインの言うところの上位者ーなのでは?と思わまれます。
あと、ヴァンキッシュの眼が隠れていて、対するこちらが眼だけなのも意味深です。

……なんか対比ばっかり見てますね。


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