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『神血の救世主』73話「日の下を歩む者」感想
こんにちは、沢です。
このnoteは読んだ漫画の感想を書いています。
原作:江藤俊司先生、作画:疾狼先生の『神血の救世主』73話の感想です。
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— 神血の救世主【公式】 (@Shinketsu_off) October 11, 2023
┃🌈新サムネお披露目🎉┃
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『神血の救世主』のサムネイルが
新しくなっています!
本編の内容やハロウィンに合わせて
"吸血鬼"バージョンになっています🔥
新サムネをお楽しみください!
▼作品URL https://t.co/WVWchWdvvs#神血の救世主 pic.twitter.com/FYusW56OxI
新サムネ、吸血鬼モードを見越した格好良さだったとは……。
Story
大切な仲間である銀河の精神操作をした"銀の王"ルインに透晴の怒りが炸裂する。"切り札"である"日の下を歩む者"のスキルを解除した透晴の肉体は吸血鬼と化し、封じられていた力が開放されたのであった。
透晴VSルイン
見守る者たち
戦いの前に、"赫卓の海"で見守るヴァンキッシュたちのやり取りがコミカルに描かれたのが印象的だったことにも勿論触れておきたいです。
脳筋が多すぎるのが面白いし(比良坂……)、そのなかでデルタがちょっとだけ頭がいいのはわかりみが深いです。
ちなみに、爽香はどっち寄りなんでしょうか。積極的に質問して、わかるまで頑張ってくれそうかなとは思いつつ、どちらかというとやはり脳筋の一員なんでしょうか……。
そしてヴァンキッシュの言葉を遮って現れたサーヤの姿はーー。これは後に触れています。
1/9の魂を滅ぼすために
今戦っているルインは本体ではなく、魂を分けた1/9の強さとのことです。本体だと思っていました。王の格の高さがわかる絶妙なバランス…!
ただ、ルインには明確なデメリットがありますね。『神血の救世主』で描かれている強化能力の多くは、+100%や◯倍というバフなので、最大値が8/9の強さにダウンしてしまっては、ルインが他の王や強者と戦う際のデメリットになってしまうはずです。透晴が"切り札"を使ってまでルインの魂の1/9を滅しようとしているのは、交渉のカードにするためでもあり、この先の"災い"の攻略を見据えているからなのだと思います。そもそも本編のなかで「交渉のために」と描かれていますね。
ルールの抜け穴を探して人間界にわざわざ現れて、銀河を操ってまで確実に透晴を葬ろうとした結果として返り討ちに遭ったことも、ルインが弱っていることも透晴が「他の王には言わないでおいてやる」というカードにすることができますし、逆に8/9の強さであることをバラすこともできるので、1/9の魂を滅ぼすことはかなりの効果がありそうです。
……最近の感想が設定周りスゲー!って話ばっかりになっていますが、"次元断裂者"(リフトクリーヴァ)の攻撃エフェクトをはじめ、戦闘描写の凄さもぜひ見てほしいところです!
絵の凄さの言語化もできるようになりたい……。
この一言!
「隠したのはヴァンキッシュだ。奴はーー俺を含めた誰にもこの事を知らせていなかった」
す、透晴!?となってしまったんですが、しっかり考えた結果、王たちの会議に向けた高度な心理戦なのではと思い至りました。
「ヴァンキッシュから理不尽な目に遭わされたので、俺は他の王たちと交渉する余地があるぞ」という意識をルインに植え付けさせて帰すために、わざと「奴」と呼んでいるのでは、ということですね。
今戦っているルインが魂の1/9ではなくて本体だった場合は「奴」とは呼ぶ必要がなかったのかなと、この辺の情報の出し方がマジで絶妙で最高です……。
こう思った理由は、ここまでの描写で自分に対して頓着がないことが描かれている透晴が、ヴァンキッシュが自らの肉体に作用するスキルを最初から与えていたことに対して呼び方を変えるほど怒るか?というところです。
あと、爽香たちが安心して見ているのもそうですし、むしろ仲間たちを眷属化させてしまっていることへの釣り合いが取れたとすら思っていそうです。
会話で関係値をコントロールしているのだとしたら、ヴァンキッシュを「奴」って呼んでいるのはわざとなのでは?と思う。会議に向けて、吸血鬼にしやがって!というテンションだと思わせておく、みたいな
— 沢 (@zawa_no9) October 10, 2023
透晴が望まないなら、マンション組とも異界組ともテンション噛み合ってないし
読んですぐツイートもしていました。
ルインの認識が「有明透晴は未来視を持っている」ことになっているのも、透晴のコントロールが働いてそうで、恐ろしくも頼もしい主人公です。
この設定!
前回の感想の最後にツイートを貼っていて「そろそろサーヤのターンが来そう」と言っていたのですが、直後の今回、サーヤの正体が判明しました。
序盤で透晴と爽香が戦ったBOSSの"殉逝后"ユディトだったと。
しかも、ヴァンキッシュが従える"六王"の1人でした。
これは驚きました。登場回である10話と11話を読み返すと、ヴァンキッシュの関係者であるらしいことはわかるのですが、サーヤがそうだというヒントはその時点では(登場する順番がそもそもユディト→サーヤなのもあり)わからなかったです。
※59話のヴァンキッシュの過去が少し明かされるシーンにはユディトが小さく描かれていました。あと、六王について触れられているシーンで5人しか描かれていなかったです。まじかよ……。
"災い"をクリアした際の報酬として「世界の真相に近づく」というのが描かれているのですが、サーヤの記憶の解放がそれに当たるのかなと思いました。
なんで記憶が戻ったのか以前に、サーヤが正体を自覚していないのかは、黒孩児が敗北した後に、(おそらくかなりの弱体化をさせられたうえで)銅の扉に押し込まれた描写があるので、その設定とは何らかの連動をしていそうです。
サーヤ(ユディト)が序盤のような姿になってしまった経緯がどのタイミングなのかは、ヴァンキッシュの全てがわかる過去編があればそこで描かれそうな気がしています。また、初登場時のヴァンキッシュやカリオンも今のような屈強さが無く、肌の色もどこか呪われているような印象を受けますし、なにか大きな敗北があったのではないかと想像してしまいます。
あとやはり、ヴァンキッシュの発言を遮って登場しているのが気になるのと正体を自覚しても「透晴さま」と呼んでいるので、ヴァンキッシュとユディトの関係性はかなり気になっています。
お知らせ
X(Twitter)やっています。
分霊を別の世界に飛ばす、って極光の王も似たことやっていたからルインと透晴の対比また増えたなと思っている
— 沢 (@zawa_no9) October 10, 2023
この辺も透晴とルインの対比かな、とか考えたりしています。
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