恋愛は特に必要ない

ざっくり言うと,お互い助け合ってたら自然とパートナーになってました,というお話になります。
パートナーがいるとなると恋愛関係か?という感じがしますが,世間一般でいわれるような恋愛はしていないと思います。
「恋愛しないとパートナーができないのでは!?」と思っている方の参考になればと思います。

出会い

大学で知り合いました。
お互いにまったく縁のない専攻にいましたが,たまたま同じ授業を取っていたことがきっかけで何故かTwitterをフォローし合いました。
まだLINEは普及し始めたばかりだったからだと思います。
今だとなんでTwitter!?となりそうですね…。
TwitterでTLを眺めてリプライを飛ばしたりしていましたが,わざわざ授業で話すことはあまりありませんでした。
そもそもお互いまったく縁のない専攻にいるので,顔を合わせることがなかったです。

出会ってから大学時代

沢田の趣味はダーツなのですが,パートナーもダーツを始めたくなったらしく,「ダーツ用品店付き合ってよ!」というリプライが来ました。
特に断る理由もないのでダーツ用品店を紹介し,パートナーはダーツ用品を買い,帰りにダーツを投げて帰りました。
その後しばらくしてから,お互いまったく縁のない専攻の合同研究室(略して合研と呼んでいました)に「ダーツボードがあるから遊びにこない?」と誘われたので喜んでいきました。
大学でもとくにどこかに居場所があるわけでもなく基本的にほっつき歩いていた私は,暇さえあれば自分の専攻ともパートナーの専攻とも全く縁のない合同研究室に入り浸ってはダーツを投げていました。
「そもそもそんな縁もゆかりもない専攻の人間がその学科の合同研究室に入っていいのかよ」
と思いましたが,なんだかそのへんはゆるゆるで,いつの間にか合同研究室のメンツと仲良くなり,よくダーツのお相手をしていました。
それどころか,合研のメンツ(全員異性でした)に紅茶を淹れるのが趣味だと知れ渡ったことから,合研に紅茶セットを持ち込んでは気ままに紅茶を飲み,またある時には合研のメンツの気分に合わせた紅茶を淹れたり,スコーンを焼いて持っていったり…と,かなり自由に過ごしていました。

パートナーを含む合研のメンツは戦友なので,今でも毎日連絡を取り合っています。
特に意識しているわけではなく,大学を卒業してかなり経とうとしている今も,合研のノリのまま,毎日毎日会話をしている感じです。

大学卒業~院卒業まで

合研のメンツのうち,私とパートナーだけが大学院に進学しました。
パートナーはそのまま大学付随の院に,私は全く違う院に進んでいます。
かつ,パートナーはストレートで合格しましたが,私は別な分野の研究をしたかったということもあり,1年大学に研究生として残り,勉強をしてから院に進学しています。
院に進んだのが私とパートナーだけだったので,いろいろと助け合いつつ,お互い2年ずつで卒業しました。

パートナーのほうが1年早く卒業して社会人になったうえ一人暮らしだったので,まだ学生だった私は週末や院が終わった後にパートナーの家の掃除・洗濯・お皿洗いなどをしていました。
当時パートナーは残業が月130時間以上(130からは数えるのをやめたらしい)あったので,合研にいたころのようにお手伝いができたらいいな,くらいの感覚でした。
(よく合研のメンツが使った食器を洗ったり買い出しに行っていたりしたので,そのノリです)
そうこうしているうちに,私も院を卒業しました。

この間も合研のメンツとは本当に卒業したのかよ,という頻度で,ずっと連絡を取り合っていました。

社会人になってから

相変わらずお互いを助け合う日々が続きます。
ただ,とにかく二人の世界で助け合っているのではなく,合研のメンツの中で一番助けてくれたのがパートナーだった,くらいです。
合研のメンツはみんな良いヤツで,困ったことがあれば,できる範囲内でいろいろと助け合っています。

パートナーは残業の多さに耐えきれず1年で仕事を辞めました。

院のうちに無事正社員として就職を決めていた私は普通に働き始めましたが,働き始めたらあら不思議,どんどん体調を崩していったらしいです。
相変わらず合研のメンツとは連絡を取り合っていました。

たまたま私から一番近いところに住んでいて,かつ,その時点で就活中で一番自由が利いた(他のメンツは遠いところに住んでいたり,結婚を前提にお付き合いしているパートナーがいました)のがパートナーだったので,パートナーが「やばい」と思って病院に連れて行ってくれました。
このあたりから,基本的に面倒を見るのがパートナーになっていきます。
結局,一番物理的に近くにいて自由が利くとなると,必然的にパートナーになったんだと思います。

やっぱり恋愛とやら,しなくていいや

そんな日々をゆるゆると過ごしているうち,以前からお付き合いしていたパートナーと結婚する子も出始め,ああもうそんな歳なんだなあなんて思っています。
私はとにかく限られた中でも自由に生きていたかったので,特に恋愛しなきゃ!結婚もしないと!親に孫の顔を!なんということもなく,自分に残された時間を過ごしています。
カップルになって苦しんでいる人もそれなりに見ましたし,結婚して苦しんでいる人もたくさん見てきたこともあり,あまり興味が持てないというのも大きなところかもしれません。

実際書いたらもしかして恋愛要素があるのでは!?と思って書いてみましたが,恋愛らしい要素はやはり私たちにはないような気がしました。
かつ,私自身もこれから恋愛とやらを経験しようとは思いません。
それというのも,今周りにいる友人たちが本当にいい人たちばかりだからです。
その友人たちがいれば,恋人って特に必要ないなあ…と思ってしまうのです。
ただ,それでも友人たちが本当に素敵な人たちであること,パートナーと呼べる人がいることは非常に幸運なことだと思います。

どうしても周りを見てしまうと「結婚してる…」「恋愛してる…」となって,恋愛って何?どうやったら結婚ってできるの…?などなど,いろんな考えがよぎると思うのですが,
人生で必ず恋愛とやらを経験しなければならないなんてことはないですし,結婚しなければならないわけでもないので,私は,特に自分の人生に必要なければ,焦ったり,恋愛できない・結婚できないことにコンプレックスを抱える必要はないと思っています。

実際,私とパートナーに恋愛らしい要素はない感じがしますが,私とパートナーという関係の形やそれに至るまでの過程は,これが一番私たちらしくて好きです。
逆に甘ったるい恋愛要素があったら…と想像しましたが,やっぱり私たちに合う形ではない気がしました。
これからもおそらく,私たちに合う形で,これからの人生を作っていくんだと思います。

だからやっぱり,恋愛は,私の人生には特に必要ない気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?