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ケアマネさんに対して言いたくても言えないこと

こんばんは創です。
居宅ケアマネをやっていた時には他の居宅支援事業所ケアマネとそこまで話す機会はなかったのですが、包括に来てからはそれが仕事の中心になっています。
ほとんどの居宅支援事業所と良い関係を築けていると思いますが、だからこそ言いづらいこともあります。
例えば、新規ケースの相談をした時に「受けられるか内容を聞いてから判断します」という居宅支援事業所。
介護事業所には「正当な理由がなくサービス提供を拒否指定はならない」という運営基準があります。
「内容次第で受けるというのは運営基準違反ですよ」(ぼそっ)
思っていても言えませんね。

後、私はとにかく面倒なことが嫌いです。
当市のやり方では居宅サービス作成届けを提出する際、介護保険の更新時等介護保険証の確認を行いますが、それはコピーでも可能です。
コピーは例えばスマートフォンで写真を撮って印刷したものでもオッケーです。
なので私は介護保険証や負担割合証は極力預からず、写真を撮って対応しています。預かれば当然返しにいかなくてはならないからです。
事務所の近くに利用者さんの家があり、すぐに返しに行ける場合はまだいいですが、片道30分ぐらいかけて行くお宅もあります。しかも、モノがモノだけにポストに入れておくという訳にもいかず、きちんと手渡しで、しかも本人に認知症がある場合などは家族がいる時間にいかなくてはなりません。
介護サービスを利用する時にしか使わないものだからケアマネが預かっていても問題ないのでは?
みたいに考えてずっと介護保険証を預かっているケアマネもいますが、私は絶対にそれはしません。介護保険証をすごい大事なものだと考えている利用者さんや家族はけっこう多いのです。
もし私が介護保険証を預かったとしても当日のうちに返却するようにします。そうまでしていても「創さんに介護保険証を預けていなかったっけ?」みたいに言われることはたまにあります。
利用者さんから「担当ケアマネが介護保険証を返してくれない」こういった相談を受けたこともあります。
「介護保険証は預からなくてはならないもの」と思っているケアマネさんは多くて「面倒な手間が増えるばかりでトラブルのもとですよ」と思ってはいますがいえません。

最後にケアマネの仕事がとにかく話を聞くことだと思っている人は多いです。
それは確かにそういう部分はありますが、長々と世間話に付き合ってあげるのがいいケアマネみたいに思っている人は多いです。
世間話に付き合うのも(この方とは話を聞いてあげることで関係性を構築する必要がある)みたいな判断の上で聞いてあげているのはありだと思います。それは専門性による判断だからです。
そうではなくただ漫然と世間話に付き合ってしまうのは、それはそもそも仕事なの?って思います。
他の相談でお金を取っている職業、例えば弁護士とかカウンセラー。1時間いくらでお金をもらっていますよね。その1時間が世間話で終わったら顧客は満足するでしょうか。
ケアマネの相談には弁護士やカウンセラーと同じぐらい価値がある。
そうならないとケアマネの地位向上はなかなか難しいのかなと思います。


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