若害

はい、ということでね、あなたたち統計的にみて今後黒字転換が見込めないんで集団自決してもらいましょうかね。要は、赤字っちゅうことですわ。これまであなたたちに国家が費やした税金、有形無形の社会的コスト、それが年間平均172万円、対してあなたたちが国家に収めた税金、及び有形無形の社会的貢献は32万8千円、もちろんあなたたちはまだまだ将来のある若者ですが最先端AIによる生涯収支推計ではね、これからあなたたちが幾ら頑張ったところで黒字になる見込みはないのでね、そろそろ見切りを付けようかなと。そういうことです。

もちろんこの中には一発逆転、大成する人もいますよ。でも、社会的に見ればコスパ悪いんでね、そんなのは全体のコストからすると微々たるもの、なくてもいいようなもんです。ダラダラと大して納税もしねえのに堂々と他人のカネで息をしては他人が整備した道を歩きやがって。ぶくぶくと飯ばっか食って炭酸ガス吐き出しやがって。安心安全な空気に幾らコスト掛かってると思ってんだよ。か細い息でじっと家に籠もってろよ。お年寄りを見習えっつうの。黒字予定のない若者はな、社会の共有財産を蝕む｢害｣なんだよ。

と、いうことでね、はい、集団自決をお願いします。若いとか年寄りとか関係ないんですわ。赤字か黒字か、どれだけ納税や社会的付加価値で国家や社会に貢献する見込みがあるか、それだけですわ。で、今、ここにいるお年寄り達なんですが、彼らこう見えて高度成長時代の超ブラック世代、馬車馬のように24時間働いてまだまだ黒字なんです。

おじいちゃん、おばあちゃん、あなたたち、じっとしてるだけなんで、あと298年は生きられますよ、え？そんな生きないって？じゃあ、その黒字分で何人かの若者を救いますか。え？それもいいって？ただ乗りのクソガキなんてぶっ殺してしまえって？じゃあ、そうしましょうかね。