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吐きだす

18歳の息子がいる。

彼との日々を思い返すと喧嘩や揉めごとが絶えなかったことばかりだ。私が言う事に対していつも2倍、3倍にして言い返してくる彼に私も大人気なく感情論をぶつけるのが常であったので、思い返すと自身の至らない未熟さから非常に胸が苦しくなる。

息子が中学3年生でいじめから不登校になった時、高校に入学からすぐクラスに馴染めないことから不登校になった時、高校が楽しくなった矢先の退学事件、そしてここ最近起きた先輩相手の傷害事件と、本が書けるほどの苦難な道を一緒に乗り越えてきたと思っていたのだけれど、事それに関しても息子は異論を唱えるようになってきた。「母さんの期待に応えようと思って無理をして高校に入った。あんたの為にと思ってやってこうなった。」と。

もちろん私は高校は行った方がいいと言った。当たり前のよくある親のエゴかもしれない。しかし、どこの高校がいいかも全部決めたのは彼だった。そして退学する事になったのも自分が授業中にタバコを吸ったという行いの報いだ。それは体良く私のせいにしているだけだろう?

そんな息子が、足場の仕事をし始めて1ヶ月。今付き合っている彼女と家を出ると言い出した。県外でもっと良い給料が貰える足場の会社があり、そのツテで住むところも決めたと言う。普段から洗濯物も食べた後片付けも普段やりっ放し、何度言われても文句は人一倍早いが片付けるまでに時間を要する息子。一日放置してもやるかやらないかわからない息子が本当にできるのか。仕事だって今まで2ヶ月と続いた事がないのに、知らない土地で新しい環境で大丈夫なのだろうか。心配しか浮かばない。私は思ったまでを伝えてみた。しかし、当の息子からは帰ってきた言葉はこうだ「俺の事はいつも否定しかしない。俺はあんたみたいに頭が偏った人間にはならないよ、結婚したって続かないあんたみたいには。」と言われた。ショックだった。私は考え方が偏っているから離婚してひとりなのだろうかと。

否違う。私は今だって結婚はしていないけれどひとりではないし、幸せを感じられる人達に囲まれて生きている。こんなひどく惨めな気持ちにされるいわれは無いのだ。

そして私は腹を括った。これから起こる事柄は、全て彼が自分で選んで自分で決めたことによって起こるのだ。それに関して私はとやかく言わない。大人になるということは自分の行動に責任を持つことだと身をもって知るだろうし、私のせいにしたくても出来ないと彼自身が語っていると思うことにした。

そんなわけで、私の気持ちを吐き出すためにも『愚息日記』を書くことを今日ここに記す。

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