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【分詞構文】 主語が不一致でも this は特別に省略できる説

※この記事は英語ガチ勢向けです。

The curfew was lifted, allowing residents to resume their normal activities.
(外出禁止令が解除されて、住民が通常の活動を再開できるようになった。)

上の文を接続詞を使った文章に変換すると、次の文になる。

The curfew was lifted, and this allowed residents to resume their normal activities.

主節(左サイド)の主語は、The curfew
独立節(右サイド)の主語は、this

→両サイドの主語が一致していない。 (this ≠ The curfew)

※ thisが指しているのは、The curfew ではなく “The curfew was lifted”
もし、this が The curfew を指すなら
The curfew allowed residents to resume their normal activities.
となるはずが、これでは意味が通らない。
意味が通るのは、次の通り、真逆の文になる。
The curfew did not allow residents to resume their normal activities.

分詞構文で定番の解説では、こんな風なルールが紹介される。

両サイドの主語が一致している場合に、主語の省略が可能になる。
一致していない場合は、両サイドの主語はそのままにしておく必要がある。

ところが、冒頭の英文は、両サイドの主語が一致していないのに、主語の省略が起きている。

多分、これが結論↓

特別ルール:分詞構文で、前の内容を受けた this の場合は、特別に省略OK

このパターンの分詞構文、たまに見かける。その時の that の動詞は今回紹介したallowよりも lead とか cause が多い印象がある。出くわす度に背中が痒かったけど、この例外的なルールがあるとすれば、納得できる。
少しだけ不安なのは、長時間ググったし、結構ディープな文法解説サイトも調べたけど、この特別ルールの紹介は見つけられなかったこと。
もしご存知の方がいれば、教えてくださると助かります。